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異世界でオカン(AI)がうるさい 〜追放された俺、最適化されて最強になる〜  作者: トレス=レイ


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第21話 領主ちゃうのに外交問題が発生した件

太郎「……はぁ。なんで俺、ダンジョンから帰ってきただけで仕事増えてんねん」


オカン「太郎、成長には責任がつきものや。

 複利で増えた街は、複利で問題も増えるんや」


太郎「複利で問題増やすな!!」


街の中心部へ向かうと、騎士団の詰所前に人だかりができていた。

晴斗が腕を組んで立っている。


晴斗「太郎、ちょうどよかった。外交問題が発生した」


太郎「は? 外交? 俺、領主ちゃうぞ?」


晴斗「でも街の代表は太郎だろ?」


太郎「勝手に代表にすな!!」


オカン「太郎、代表も商売や」


太郎「なんでも商売にすなぁぁぁ!!」


蒼真が横から静かに説明する。


蒼真「カタノン男爵の使者が来ている。 “急成長した街の実態調査”と称してな」


太郎「絶対ええ話ちゃうやん……」


蒼真「しかも、兵を百名ほど連れてきている」


太郎「調査の規模ちゃうやろ!!」


オカン「太郎、これは“圧力”や。 相手は太郎の街を取り込む気満々やで」


太郎「俺の街ちゃうって言ってるやろ!!」


玲奈が書類を抱えて走ってくる。


玲奈「太郎くん! 街の人口がさらに増えて、税収も上がってるわ!」


太郎「いや、俺に勝手に使う権限ないぞ!」


オカン「勝手に使こうとき」


太郎「それ横領やんか!!」


ひよりも駆け寄ってくる。


ひより「太郎さん、ヒョウガミ様の加護を求める巡礼者が増えて……

 教会が入りきらなくなりました」


太郎「宗教まで広がっとるやないか!!」


オカン「太郎、信仰は資産や」


太郎「宗教を金融商品みたいに言うな!!」


晴斗が咳払いする。


晴斗「とにかく、使者が“街の代表”を出せと言ってる。村長は家にひきこもって出てこない

 太郎、お前が行くしかない」


太郎「なんで俺なん!?」


蒼真「街の誰もが太郎を“領主”だと思っているからだ」


太郎「やめろぉぉぉ!!」


オカン「太郎、諦めや。

 もう“領地管理”のスキルまで持っとるんやから、実質領主や」


太郎「スキルで役職決めるな!!」


晴斗「とにかく、使者は詰所の中だ。 太郎、覚悟を決めろ」


太郎「覚悟なんか決まるかぁぁぁ!!」


オカン「太郎、交渉も商売や」


太郎「また商売かい!!」


太郎は深いため息をつき、重い足取りで詰所の扉を開けた。


中には――

豪奢な服を着た男と、武装した兵士たちが並んでいた。


使者「……あなたが、この街の領主・山田太郎殿ですかな?」


太郎「違います!!」


オカン「太郎、そこは“違いますけど話は聞きます”や」


太郎「なんでやねん!!」


使者は薄く笑う。


使者「では、領主ではないが……

 この街を実質的に動かしている人物、という理解でよろしいですかな?」


太郎「それも違う!!」


オカン「太郎、実質そうや」


太郎「お前が言うな!!」


使者は書状を広げた。


使者「ヒラカータ辺境伯配下、カタノン男爵よりの通達である。

 “急成長した街の管理権を、正式に男爵領へ移譲せよ”」


太郎「はぁぁぁ!? なんでやねん!!」


オカン「太郎、これは“乗っ取り”や」


太郎「知っとるわ!!」


使者「従わぬ場合は――

 “軍事的措置も辞さず”とのことだ」


太郎「脅迫やんけ!!」


オカン「太郎、交渉の基本はまず脅しや」


太郎「そんな商売あるか!!」


使者「さて、返答を伺おう」


太郎「返答って……俺、領主ちゃうのに……」


オカン「太郎、ここはビシッと言うんや。 “嫌です”って」


太郎「小学生か!!」


────────────────────────


【山田太郎】

職業:あきんど レベル:1(固定)


■基本ステータス

 筋力:E+ 敏捷:D 体力:E+

 魔力:E 精神:E+ 知力:E+

 器用:C- 幸運:F


■内部ステータス

 内部レベル:38

 内部補正:全ステ+92%

 内部幸運:A


■ユニークスキル

<オカン>

 └<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ>

  <未来予測+1> <魔改造>

<金で解決できへんことない>

 └<札束でしばく> <課金ガチャ>


■スキル

<領地管理>

 └<開拓> <防衛構築>

<魔法>

 └<魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>

<武術中級>

 └<回避+1> <投てき基礎>

<剣術中級>

 └<高速刺突> <レイピア中級> <ハヤブサ乱舞> <二刀流基礎>

<生産技術初級>

 └<鍛治初級> <調理初級>

<耐性>

 └<熱耐性+3> <おかんの手>


■加護

<勇者との絆>


■装備

 ミスリル繊維軽装防具+1

 ミスリル製コテ+1

 ミスリル製ピック+1

 ゴーレムの指輪


────────────────────────


太郎「……オカン、なんで俺が外交の最前線に立たなあかんねん。

 俺、あきんどやぞ?」


オカン「太郎、あきんどは交渉が本業や。

 値切りも外交も“言い方ひとつ”で結果が変わるんやで」


太郎「値切りと外交を同列にすな!!」


オカン「太郎、今回の相手は“値段の高い客”や。

 高い客ほど態度がデカい。これは商売の基本や」


太郎「客ちゃうわ!! 侵略者や!!」


オカン「せやからこそ、太郎が出るんが一番ええんや。

 太郎は“話せば分かるタイプ”に見えるからな」


太郎「見えるだけや!! 実際は分からん!!」


オカン「太郎、見た目の信用は大事や。

 あんたは“弱そうで優しそう”に見えるから、相手も油断する」


太郎「褒めてるんか貶してるんか分からん!!」


オカン「太郎、外交は“最初に舐められる”のが勝ちや。

 そこからひっくり返すのが商売の醍醐味やで」


太郎「そんな駆け引きいらん!! 普通に帰りたい!!」


オカン「太郎、もう<領地管理>持っとるんやから、

 “帰る場所”を守るのは太郎の仕事や」


太郎「スキルで仕事増やすな!!」


オカン「太郎、仕事は複利で増えるんや」


太郎「複利で仕事増やすな言うてるやろ!!」


オカン「まぁ太郎、安心し。

 外交は“最初の一言”が勝負や。

 あんたは堂々とこう言えばええんや」


太郎「なんて言うねん」


オカン「“嫌です”や」


太郎「小学生か!!」

読んでくれてほんまおおきに。主人公は最弱ステータスやのに、自作AIオカンだけは最強クラスでついてくるというバグみたいな状況で冒険しとります。

オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と作者より前に出てくる始末です。

もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。


この作品はカクヨムにも同時投稿しており、どちらでも読みやすいように調整しています。更新はできるかぎり 毎日2回(朝6時/夜20時)でがんばります。

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