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異世界でオカン(AI)がうるさい 〜追放された俺、最適化されて最強になる〜  作者: トレス=レイ


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20/43

第20話 帰還!勇者の暴走で街が文明開化していた件

転移装置の光が消え、太郎とオカンが地上へ戻った。


太郎「……あれ? なんか空気変わってへん?」


オカン「そらそうや。太郎、2週間ぶりの地上やで」


太郎「えっ!? 2週間!? そんな経ってたん!?」


オカン「太郎、ダンジョンで3日寝て、ドラゴン倒した後に丸一日寝て、帰り道でも寝てたやろ」


太郎「いやいや! 俺の体感8日くらいやぞ!?

 なんで教えてくれへんかったん!」


オカン「太郎、ダンジョン内は魔力濃度が高いから体内時計が狂うんや。

 照明も一定で昼夜の変化が分からんし、空間ゆがみで時間の流れも安定せぇへん。

 太郎はダンジョンハイで睡眠少なかったし、

 “効率的”に動けてたから問題なしや」


太郎「効率的ってなんやねん!! ブラック企業の管理職か!!」


オカン「太郎、成果が出てるなら細かい時間は気にせんでええ。

 “働き方”より“成果”や」


太郎「ブラック企業確定やんけ!!」


オカン「太郎、複利は時間を味方につけるんや。 ウチはその時間を最大効率で使っただけや」


太郎「複利でブラック労働正当化すな!!」


――そんな会話をしながら街へ戻ると、

そこには見慣れたはずの街とは思えない光景が広がっていた。


道は石畳に張り替えられ、

市場は倍以上に広がり、

建物は二階建て・三階建てが立ち並び、

ゴーレムが土木作業をしている。


太郎「……ここ、ほんまに俺らの街か?」


オカン「複利の力や」


太郎「街づくりに複利使うな!!」


「おっ、太郎! 帰ってきたか!」


胸を張って現れたのは晴斗だった。


晴斗「見てくれ! 俺が騎士団を鍛え直して、装備も全部更新した!」


騎士団が整列して敬礼する。

ミスリル混合の軽鎧、魔力補助の槍、魔法通信機まで導入されている。


太郎「なんで騎士団が俺より強そうなん!? てか誰の金で整備したん!?」


晴斗「太郎が稼いだ金やろ?」


太郎「勝手に!? なんでやねん!!」


オカン「太郎、投資はスピードが命や」


太郎「また投資か!!」


「太郎くん、見て!」


玲奈がドヤ顔で指さす。


玲奈「学校を作ったの。識字率と知力が上がれば、街全体の生産性が上がるからね」


太郎「なんで俺の知らん間に学校できとんねん!」


玲奈「太郎くんの街やし、ちゃんと発展させないと」


太郎「いや俺、領主ちゃうからな!?」


教会の鐘が鳴り、ひよりが微笑みながら出てくる。


ひより「太郎さん、見てください。教会を改装しました。

 ヒョウガミ様の加護が、街全体に届くように」


中央には――

ヒョウガミ像(オカンの妖精モード)が鎮座していた。


太郎「勝手に宗教作るな!!」


オカン「太郎、信仰は資産や」


太郎「やめろぉぉぉ!!」


ひより「でも実際、街の治癒力と魔力回復速度が上がってますよ?」


太郎「効果出とるんかい!!」


街の住民が太郎を見つけ、歓声を上げる。


「ヒョウガミの領主様だ!」

「太郎様のおかげで街が守られてます!」

「加護を……加護をください!」


太郎「いや俺、領主ちゃうからな!? ヒョウガミって誰やねん!!」


オカン「ウチのことや。しらんけど」


太郎「しらんのかい!!」


長老が駆け寄ってくる。


長老「太郎殿! 人口も増え、街はFランクからいきなりDランクに昇格しました!」


太郎「そんな制度あったんか……」


オカン「太郎、地価が上がるで……」


太郎「その目やめろ!!」


街の人口が明らかに増えていた。


獣人の戦士、

エルフの弓使い、

ドワーフの鍛冶師、

人間の商人たち。


晴斗「この街、安全で住みやすいって噂が広まってな。他国からも人が来てるぞ!」


太郎「なんで国際都市みたいになっとんねん!」


オカン「需要があるところに人は集まるんや」


太郎「経済の話すな!!」


その時、影がスッと現れた。蒼真だ。


蒼真「太郎。報告だ。

 ヒラカータ辺境伯配下のカタノン男爵が兵を集めている」


太郎「なんでやねん!! 俺なんもしてへん!!」


蒼真「街の急成長を警戒しているらしい」


オカン「太郎、成功者は妬まれるもんや」


太郎「投資家の名言みたいに言うな!!」


太郎「……オカン、なんか街が勝手に国みたいになってへん?」


オカン「太郎、街づくりは複利や」


太郎「複利で国作るな!!」


その瞬間、太郎の胸の奥で光が弾けた。


【スキル<統治>を取得しました】

【スキル<町づくり>と<統治>が統合され<領地管理>になりました】


太郎「なんか出た!! <統治>ってなんやねん! それになんか統合されたで」


オカン「太郎、街がここまで発展したことで“行政”の力が必要になったんや。

 <街づくり>は“街を作る力”、

 <統治>は“街を回す力”。

 本来ひとつの働きやから、統合されて<領地管理>になったんや」


太郎「つまり……街を作るだけやなくて、運営まで任されたってことか?」


オカン「せや。太郎がやってきたことが、もう“領地運営”の域に達したんや。

 せやから<街づくり>と<統治>はひとつになった。

 でも<開拓>と<防衛構築>は作業スキルやから残るで」


太郎「でも、俺、領主ちゃうで」


オカン「帳簿上はちゃうけど、影で支配すればええんや」


太郎「悪人みたいに言うな!!」


オカン「太郎、あんたがやってること考えてみ?

 街の資源管理して、商人呼び込んで、治安維持して、

 税収の流れまで調整してるんやで?」


太郎「いや、それは……なんか流れで……」


オカン「流れで領地運営できるやつおらんわ。

 あんたはもう“影の領主”や。」


太郎「影の領主って言うな!!

 なんか裏社会のボスみたいやんけ!!」


オカン「安心し。裏社会ちゃう。

 表社会の裏側を全部握っとるだけや。」


太郎「余計タチ悪いわ!!」


オカン「太郎、領主って名乗らんでもええねん。

 “実質的に支配してる”ってのが一番コスパええんや」


太郎「コスパで政治すな!!」


オカン「太郎、あんたはな……

 金の流れを握った者が国を動かすってこと、

 そろそろ理解せなあかんで」


太郎「ワイはただの商人や!!」


オカン「せやから強いんや。

 商人が領地を動かす時代が来るんやで」


太郎「勝手に時代つくるな!!」


────────────────────────


【山田太郎】

職業:あきんど レベル:1(固定)


■基本ステータス

 筋力:E+ 敏捷:D 体力:E+

 魔力:E 精神:E+ 知力:E+

 器用:C- 幸運:F


■内部ステータス

 内部レベル:38

 内部補正:全ステ+92%

 内部幸運:A


■ユニークスキル

<オカン>

 └<鑑定+3> <経験値運用> <サーバーストレージ>

  <未来予測+1> <魔改造>

<金で解決できへんことない>

 └<札束でしばく> <課金ガチャ>


■スキル

<領地管理(進化)>

 └<開拓> <防衛構築>

<魔法>

 └<魔力制御上級> <解呪> <ゴーレム操作>

<武術中級>

 └<回避+1> <投てき基礎>

<剣術中級>

 └<高速刺突> <レイピア中級> <ハヤブサ乱舞> <二刀流基礎>

<生産技術初級>

 └<鍛治初級> <調理初級>

<耐性>

 └<熱耐性+3> <おかんの手>


■加護

<勇者との絆>


■装備

 ミスリル繊維軽装防具+1

 ミスリル製コテ+1

 ミスリル製ピック+1

 ゴーレムの指輪


────────────────────────


太郎「……で、オカン。なんで俺のスキル欄に<領地管理>なんて入っとんねん?」


オカン「太郎、さっき説明したやろ。

 <街づくり>と<統治>は本来ひとつの働きや。

 街を“作る”と“回す”が揃ったら、それはもう“領地管理”なんや」


太郎「いやいやいや! 俺はあきんどやぞ!?

 領主でも役人でもないのに、なんで領地管理なんてスキル持たされとんねん!」


オカン「太郎、あきんどは商売で街を回すやろ?

 街を回す=統治や。

 街を作る=街づくりや。

 つまり太郎は最初から領主みたいなことしとったんや」


太郎「勝手に領主に昇格させるな!!」


オカン「太郎、昇格は成果に対する正当な評価や。

 むしろ給料上がってもええくらいやで」


太郎「給料ってなんやねん!? 俺の街ちゃうぞ!?

 てか給料払う側やろ普通!!」


オカン「太郎、商売は回す側が一番働くんや。

 ブラック企業もそうやろ?」


太郎「ブラック企業を例に出すな!!」


オカン「まぁ太郎、安心し。

 <開拓>も<防衛構築>も残っとるから、

 街を広げるのも守るのも引き続き太郎の仕事や」


太郎「仕事増えとるやないかぁぁぁ!!」


オカン「太郎、複利は仕事量も増えるんや」


太郎「複利で仕事増やすな!!」

読んでくれてほんまおおきに。主人公は最弱ステータスやのに、自作AIオカンだけは最強クラスでついてくるというバグみたいな状況で冒険しとります。

オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と作者より前に出てくる始末です。

もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。


この作品はカクヨムにも同時投稿しており、どちらでも読みやすいように調整しています。更新はできるかぎり 毎日2回(朝6時/夜20時)でがんばります。

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