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異世界でオカン(AI)がうるさい 〜追放された俺、最適化されて最強になる〜  作者: トレス=レイ
第三章 キョウ帝国編

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第115話 揺れる教室と、揺れない胃痛

帝国学院の廊下は、朝の光を受けて白く輝いていた。

その美しさとは裏腹に、太郎の胃は黒く沈んでいた。


太郎は講義室へ向かう途中、壁にもたれかかって動けなくなる。


太郎(うわ……ほんまに痛い……なんで俺が帝国の未来とか語らなあかんねん……)


その耳元で、オカンがそっと囁く。


オカン「太郎……民の声を聞くんやで……ええこと言うたら、みんな黙るで……」


太郎「囁くなや!余計に胃痛なるわ!」


しかしオカンはにやりと笑うだけだった。


講義室の扉に近づくと、中から生徒たちのざわめきが聞こえてきた。


上級貴族A「無能な平民が、なぜ伝統ある学院で我々貴族に教えを授けるのだ」

上級貴族B「平民は導かれる側だ。教えるなど論外だ」

上級貴族C「皇子殿下は何を考えているのだ……」


太郎(うわ……めっちゃ敵意あるやん……)


太郎は胃を押さえながら扉を開けた。


ざわめきが止まり、数十の視線が太郎に突き刺さる。

まるで処刑台に立ったような気分だった。


太郎(公開処刑やん……)


最前列にはコクヨウが静かに座っていた。

背筋を伸ばし、太郎を見つめる瞳は冷静で鋭い。


太郎は震える声で口を開いた。


太郎「……えー……今日は帝国の未来について……話すように言われてます……」


生徒たちの視線は冷たいまま。

太郎は深呼吸をして続けた。


その瞬間、オカンが太郎の耳元で囁く。


オカン「太郎……“いろんな人の意見を聞くべき”って言うんや……それが効くで……」


太郎「なんでそんな具体的に誘導してくるん……?」


しかし、言われた通りに口が動いてしまう。


太郎「いろんな人の話を聞いたほうがええと思うで。例えば帝国では、上級貴族だけで構成されてる元老院が全部決めてるやろ?でも、下級貴族にもっとええアイデアあるかもしれん。それこそ、平民にええアイデアあるかもしれん」


講義室がざわつく。


上級貴族A「平民の意見など不要だ。政治は選ばれた者が行うものだ」

下級貴族A「……だが、我々下級貴族の意見も聞かれていないのは事実だ」


太郎は続けた。


太郎「この学院も、生徒会は上級貴族だけで構成されてるやろ?もっと学生の意見を聞いたらどうなると思う?」


生徒会役員が反論する。


生徒会「我々は学生の意見を聞いている!」


オカンがまた囁く。


オカン「太郎……“困りごと聞くだけやろ”って言うんや……刺さるで……」


太郎「なんでそんなピンポイントで刺さる言葉知ってんねん……」


しかしまた言ってしまう。


太郎「それは困りごとを聞いてるだけや。どう解決すべきか、学生から意見を取り入れてるか?」


生徒会は黙り込む。


その瞬間、講義室の空気が変わった。


上級貴族A「下級貴族が政治に口を出すなど笑止!」

上級貴族B「平民の意見など論外だ!」

上級貴族C「帝国は選ばれた者が導くものだ!」


下級貴族A「我々も帝国を支えている!」

下級貴族B「民の声を聞くことが政治の基礎ではないか!」

下級貴族C「上級貴族だけで決めるから帝国が偏るのだ!」


太郎(うわ……めっちゃ揉めてるやん……)


オカンがまた耳元で囁く。


オカン「太郎……ここで“ほな勝負しよか”って言うんや……流れ止まるで……」


太郎「なんでそんなに流れ読めるん……?」


しかし、太郎は言ってしまう。


太郎「ほな、こうしよか」


講義室が静まり返る。


太郎「上級貴族も下級貴族も、それぞれ平民をつけるから……街の問題を一つ解決してみ」


生徒たちがざわつく。


上級貴族A「平民を……使う?」

下級貴族A「それは……試されるということか?」

上級貴族B「平民の知識など役に立たぬ!」

下級貴族B「いや、役に立つこともあるはずだ!」


太郎は続けた。


太郎「民が何に困ってるか知らんと、何もできへんで。平民の意見を聞くかどうかは自由や。成果が出たかどうかで評価するで」


コクヨウは静かに太郎を見つめていた。


コクヨウ(……太郎殿。貴族内部の価値観を揺らし、平民の知識の価値を示す……これは帝国改革の第一歩になる)


太郎は胃痛を抱えながらも、講義室を見渡した。


太郎「次の授業……上級貴族と下級貴族、それぞれ平民をつけて勝負するで。街の問題を解決できたほうが勝ちや」


オカンがそっと囁く。


オカン「太郎……ええ流れや……次はもっと誘導したるで……」


太郎「誘導宣言すな!」


こうして、学院の歴史を変える“平民を使った成果勝負”が始まることになった。


────────────────────────


太郎が講義室の前で深呼吸していると、背後からオカンがそっと近づく。

オカン「太郎……肩に力入りすぎや……胃が逃げ出すで……」

太郎「もう逃げてる気するわ……」

オカンが耳元で囁く。

オカン「太郎……“落ち着いてます”って顔するんや……中身はぐちゃぐちゃでもええ……」

太郎「アドバイスが詐欺師のそれやねん……」

下級貴族Bが扉の隙間から太郎を見てくる。

下級貴族B「……殿下、胃薬は必要ですか?」

太郎「できれば講義より胃薬の授業してほしいわ……」

オカンがまた囁く。

オカン「太郎……入った瞬間、ゆっくり歩くんや……威厳あるように見えるで……」

太郎「ただの腹痛でゆっくり歩いてるだけや……」

読んでくれてほんまおおきに。オカンは「ブクマ押しとき!損はさせへん!」とか「★評価?そら押すやろ常識やん!」と言ってます

もし少しでも笑えた、続き読みたい、オカンうるさいけど好き、など思ってくれたら、ブクマや★評価で応援してくれたらオカンがめちゃくちゃ調子に乗ります。作者もついでに元気になります。ほな、次回もよろしく頼むで。

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