表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/92

050『並列思考体』魔法陣✵ハーモニーと仮想空間

 私――がクリスタ/クラリスタ/シカナティアを羽根にくるむように抱きしめ、瞳の奥を見つめた瞬間――


《メ↑タ↑ス↑キ↓ル『→並→列↑思→考』を体↑得しま↑した》


 セッション中でシンセを演奏しているせいか『ガイダンス』はメロディアスにそう告げた。


 シング隊、リーフの歌声にルーナとマナが歌をかけ合わせ始める。


 ルーナは『無詠唱魔法』によってシング隊に前にキラキラ明滅する光でつくられた『平面魔法陣』を宙に発動させた。


 歌声が光の魔法陣に通されて、音振動に色が映えるようになる。聴く者によっては音と色と薫りも体感クオリアできるようになる。


 メタスキル『身体解放』により、心身共にチューニングされて歌声も『最適/快適化』されている。


 ルーナとマナとリーフの、賛美歌と童謡がかけあわされたような美しくも優しくあたたかいハーモニーから聴こえてくる具体イメージは――


『みぢかな しあわせ ふれあい ほっこり』


『おいしい ゆたかな ここちいいくらし』



 それを聴いたクリスタ/クラリスタ/シカナティアがほほ咲んだ瞬間、『球体ホログラム』と並列思考が発動!現実は神宮橋上でセッションしたままで、私たちは仮想空間の『球体フリースペース』にリンク――された――。


 セッションしている『クラン』メンたちと、並列思考が発動できた者は球体フリースペースにリンクされた模様。


 元々、私――たちは現実世界と仮想空間で同時に並行して活動できたのだけれど――意識や思考力など限りあるリソースを割り振っていた。


 片方にリソースが偏ると、ゾンビゲームみたいに、片方が壁に向かって半永久的に直進してしまうこともあった。


 しかし並列思考によって片方と同等のリソースにより両方が活動できるのだ。しかもその両方のリソースがかけ合わされる相乗効果も期待できるのです。


 元々、ユニークスキル『分身/体』によって、タルトは四分体になり今も演奏している。タルトの場合は一人の時は統合人格で、分身するとそれぞれの人格となる。姿形もメタスキル『身体解放』によって異なるのだ。


 現実では楽器のような歌声とヴァイオリンとシンセのハーモニーが涙腺を刺激する。胸もあたたかくなっている。


 もし私たちが分身を使えれば、現実でも並列思考によって同時に並列活動できることになる。


 一人の中に他人格が存在するサリュン/タオンも、分身が使えるなら、人格毎に身体活動できるかもしれない。テクノロジーなら適応される義体開発成功による。


 繰り返しになるがサリュンたちは探偵業はやってないしルーシーなんとかサイコパスでもない。


 私たち『メタジェンダー』には、さらにサリュン/タオンは他人格でもあるが、彼/彼女という概念が整合/統合された新しい概念が、指し示す時に必要――。今は彼/彼女と言っておくことにする。嗚呼、面倒だ。言語の脆弱性はきっとそこかしこにある。しかし進化もされていく――。


 サリュン/タオンのように他人格がそれぞれ並列思考したら、どれだけの並列思考ネットワークができるのか?


 そう感じつつも、実はユニークスキル『Sync/同期/共有』でこれまでも、多人数で意識共有でセッションを始め活動できている。


 多人数での並列思考ネットワークスは、『球体ホログラム』がギルドネットワークスによって開発されて以来、急速にできつつある


 セッションではダンス隊は歌声ハーモニーを聴きながらコンパクトに揺れている。きこみこさんを始め何人かは特にSync/同期されていて、自動舞踏モードであるがまったくといっていい程同じ動き、Sync/ユニゾンしている。魂がひとつのクラスタであるかのよう。



 私たちが今いる仮想空間は、私たちのみでオープンワールドとはまだリンクさせていない為、座標共有してる者以外にはクローズされている。


 時間の流れるスピードを設定できるのだ。武闘アニメの精神と時の部屋――その仮想空間バージョンともいえる。


 空間ごとに引力が設定できるように時間の流れも変えられる。時間を巻き戻しができないか、ループできるかどうかはシュタインやギルドネットワークスに期待。


 異能スキル体得が先かテクノロジー開発が先か、とも言えそうだけれど、案外両者は似ているのかもしれない。


 そんなこんなしてるうちにシュタインの入り口――シュタインのゲートなんかも開かれるかもしれない。


 

 私たちは仮想空間で進む時間を遅らせた時、神宮橋セッションでは、仮想空間での時間設定の影響か、セッションサウンドがひずんだ。私たちはすぐさま意識チューニングしてクオリアを調整/整合させた。


 仮想空間の私たちは、球体フリースペースの外側に食事できるスペースをつくることにした。


 少し遅めの『ランチ』をみんなで美味しく食べたいのだ。

 




 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ