不思議な出来事
ザアアアザアアア〜〜〜ザアアアザアアア〜〜ザアアアザアアア〜〜
旅先の夜、激しい雨が地面を叩きつけるように降りしきっている。
真っ暗な山道、激しく雨音が辺りに響く中、泊まっている場所に戻るため必死に焦りまくるサーが運転する車は走る。
はやくあの場所に辿り着きたいよぉ〜。
そんな中「またまた振られたスーちゃん、また失恋〜っ」助手席では泥酔した親友通称スーが歌っている「雨雨ふれふれもっとふれぇ〜スーちゃんの心に降りしきれぇ〜」
子供達はスーの泥酔振りに大笑い。だけど少し不安であった、何故なら雨は激しく車を叩きつけるように降っている「凄い音」と、きみ子「本当、それに、こんな道通ったっけ?」冬馬君が外の景色を見て首を傾げる。
本当に無事に帰れるのか?
「しかし、本当に凄い雨」続けざま不安気に大喜もつぶやく。
ザアアア〜〜ザアアア〜〜ザアアアアアアアアア〜〜ッ
「おじちゃん、まさか道迷ってないよね?」
きみ子の質問にサーは思ふ、その通りです。
だが、子供達を心配させてはいけないと思い「全然迷ってないよ〜ん」ブゥぅ〜〜ん車は走る何処かいずこへ向かって。
ザアアア〜〜ザアアア〜ザアアアアアアア〜〜ッ
「なんか早くあの泊まってる場所に帰って安心したいね」と冬馬君
「うん、確かに。夜道が凄い不気味、でも明日帰れなくなったら最高だね」冬馬君は大喜のその言葉を聞き一心に願う、確かにもう一泊したい。
多網がプップこいて言った「父ちゃんこれかけて」
サーは思う、どうせ怖い話のCDでしょ、絶対かけないよ、こんなシチュエーションで、かけたらショック死するよ。
すると酔ったスーが「良いよ〜多網君、誰の曲かな?」スーはCDをかけ始める、すると。
「これは今から三年前の話です」酔ってるスーにもようやく理解できた、これは怖い話のCDだったのか、やっちゃった、かけちゃった。
「ひゃあ〜このシチュエーションでこりゃ怖すぎる」冬馬君、大喜、きみ子が車のシートの上、身体をかがめ丸め始める。
多網が満足気な笑みを浮かべる(そんなこやつが怖い)
ザアアアザアアア〜〜叩きつけるように降りしきる雨「今絶対外見れないよ」車の外の真っ暗な森、激しい雨が降る様を見て、酔っ払いスーは思った、我が友サーよ良くこの状況で運転出来るなと、酔いながらもそんな事を思う、そしてすぐさま目をつむる。
怖いCDがかかる車内、この雨の中真っ暗森の中で幽霊でも見てしまったら怖くて酔いがさめてしまうと(すでに少しさめてきている)必死なスーは必死に寝ようとしていた。
その時だった「ぬおおおおおおおおおっ〜〜」サーが突如叫び出す。その声に一同パニック「ぎゃあああどしたの〜〜?」
目をつむって眠ろうとしていたスーもびっくりして叫んでいた「もう少しで眠れそうだったのに〜〜〜」視界にはいる真っ暗森「どしたのサ〜〜〜〜?」
車は急停止「車が止まった〜〜」皆が叫ぶ。
ザアアア〜〜ザアアア〜〜ザアアアアアアアアアアアアアアア〜
「どうしたのサー?」外の景色が視界に入らないように子供達プラス、スーは目をつむっている。
サーは一人ガタガタ震えていた「みんなあれ」
車の中では怖い話のCDが流れている「その時、その場所に真っ白な着物を来た女性が」ポチッ、スーはすぐさまCDを止めた。
「サーどうしたの?何あれって?はやく運転してよ」
「今見ちゃった」サーのそのセリフに一同ギョッとする「見ちゃったってまさか?」「サーその先は今言わないで良いからはやく運転してこっから離れてよ、携帯のナビいれたから」このピンチにスーの酔いは少しさめ、意識はハッキリしていた。
「何見たの?」恐る恐る多網が聞く。
「あれ」一同はサーの指差す方向を一斉に見る(スー以外)
「何あれ〜っ」叫んだのはきみ子。
なんとそこには一枚のパンツが落ちていた、それは怖がるものか全くの謎だったがみんなはこう叫んだそうな「ひいいいっパンツだああっ」何故ここにパンツ?その理由を知るのが一番怖いような。サーはハンドルを握りしめる。
何より一刻もはやく、あ場所に帰りたい、サースーの願い。
ザアアアザアアア〜〜ザアアアザアアア〜〜
サーはあの落ち着くリビングと和室の暖かい布団を思い浮かべ、車の運転を再開する「はやくあの泊まってる家に帰るんだ」
ブウぅ〜〜ん(車のエンジン音)プシュ〜〜(多網の屁)
「はやくあの泊まってる場所へ」
再び車は走り出す。
「ここ右だよ」こんな時スーは役に立った、携帯のアプリの地図を見て必死に道案内している、何度か鼻からゲロを出しそうになったのだが。
「このシチュエーションワクワク」とボソリ多網
ブウぅ〜〜ん、どこじゃ〜〜我が安息の地は〜〜はやく着け。血眼になって運転するサーの車は進む。
「今あのリビングでサザエさんでも観たい」と冬馬君
「それ最高だよお〜っ安心する〜っ」そう返したのはスーであったそうな。
ブウぅ〜〜ん
ブウウウウ〜〜ンッ
その時だった「あ〜〜〜〜〜〜っ」突如叫びだすきみ子。
その声に心臓が止まりそうになる程驚いたサーとスー、チッチが男根から一ミリでたった。「どしたのわ〜わっ?」
「みんな見てあれっ」きみ子の指差す方には昨夜見たお地蔵様が「あっ、昨日あれ見た、もうあの家近いよ」とホッとする大喜。
よしっ、もうすぐあの安息の地に着ける、サーの運転に力が入る。
「はやくあの場所を見て安心したい」と冬馬君
頷く一同。「はやく布団に潜りたい」
ちょうどその時、ゴロゴロゴロゴロ「きゃあああっ」女子の様な悲鳴をあげたのはきみ子ではなく、まさかのサースーだったそうな。
雷よりこちらの方が怖かった子供達。きゃあああっ?
ザアアアザアアアアアアアアア~~ッ
「雷まで鳴ってきたし、はやく帰らなきゃやばいよ」焦る冬馬君と大喜
「風も随分強いよ」きみ子も叫ぶ。
ビュウウウ〜〜〜車の車体がガタガタ揺れる
ピカッ空が光り、ギョッとするサースー、そして多網が「うぎゃあああ〜〜っ」その異様な叫び方に一同大パニック「なに〜多網なに〜いいっっどうしたあみ?」
なんとあの多網が車の中で外が視界に入らないように身体を丸め震えていた。
その姿を見て焦るみんな「どうしたの多網?」
すると「あれ」多網の指差す方向を見て一同も叫び出す「うわあああっ」
なんとっお地蔵様の首が風で無くなってるではないか。
「ひょえええ〜〜〜っ」車のスピードは加速する。
ブウウウウ〜〜ンッ
ようやく、泊まっている場所に辿り着いた一同は安心した。
なんか昨日もおんなじような感じだったような(こやつらは絶対に森の中にはすめないだろう、特にサーとスー)
ザアアアザアアア〜〜「みんな雨凄いから気をつけて」サーが車を停めみんながおりる間際に言った。
玄関に入りみんなはようやく一安心
「あぁ〜何だか落ち着く」と子供達
スーはすぐさま鍵をしめ、そしてサーはすぐさまテレビをつける、ホッ(息のあったナイスなコンビプレ〜)
みんなはリビングに腰をおろし「こりゃ明日もこんな様子なら帰れないね」サーの発言に嬉しくなる子供達、雨よ頼む降り続けてくれ!!
ようやく安心したのか酔いが戻り、サツキさんの事を思い出し、ため息をつくスー「ふぅ〜〜っ」
それは恋が実らない為についたため息ではなく、自分の不甲斐なさにため息が出た。サツキさんを前に自分の立ち振舞いがとても情なく思えたのだ。
あ〜あ僕はなんか駄目だなぁ〜「ふぅ〜っ」
サツキさん僕の気持ちに気づいてたんだろうな、そんな事を考えるといたたまれないくらい恥ずかしくなった。
スーがそんな事を考えてる時、きみ子が突如こんな事を口走る「それにしてもあのお地蔵様大丈夫かな?」
「明日見に行こう」と冬馬君
時刻は22時を過ぎた頃になっていた。
ザアアア〜〜ッザアアア〜〜雨は一向に弱くならない。
「今日はみんなでここで寝よう」大喜のその提案に大賛成の大人二人「それは良い」リビングルームでテレビをつけながら布団にくるまり眠る、よしっこれなら天敵雷も怖くないぞ(すげ〜大人たちである)
さっそく二階から布団を持ってきてリビングルームに敷き詰める
「よしっこれで寝床が完成だ」
サーとスーは年甲斐もなく喜んでいる「ははっ、ははははっ」ここなら怖くないと。
「今日は露天風呂入れない」多網が外の雨を見つめながら悔しそうに言った。
今は子供達もくつろぎ布団の中で横になりながら語り合っている、サーとスーも布団で横になりながらウトウトしていた。
そんな時だった予想外の出来事が勃発
「ピンポーン ピンポーン」
サーとスー、子供達は心臓が止まりそうになる。
「えっ、何?こんな時間に誰?あり得ないよ」きみ子のその言葉に震え上がったサーとスー、確かにあり得ない!
すると多網がぼそり「まさかさっきのお地蔵様」
「ひゃああああっ〜』子供達は布団の中に潜り込む。
「父ちゃん見てきて」多網のその言葉に速攻で寝たフリしたのは言うまでもない。
「スー見てきて」大喜のその言葉に速攻で酔っ払ってるふりをしたのは言うまでもない。
ただ二人は思った、こんな時間に確かにおかしい、人が来るはずない、絶対にお地蔵様か、あのパンツだ!と。サーとスーは目をつむる。
ピンポーン
「えっ、またチャイム?やばいよ何者かが来てるよ」焦る冬馬君
「お地蔵様」ぼそり多網
「ひぃつっっっ」子供達は身体を寄せ集め布団に包まっている。
その時ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ〜〜
ナイスタイミングに雷鳴轟く
「すいませんパンツ様〜〜許してぇ〜〜」突如そう言い放ったサーとスー
彼らはこんな事を考えていた、あのパンツは今まで大切に使われていた、しかし持ち主が新しいパンツを買った途端にもう要らないと捨てられたに違いない、そのパンツの悲しく悔しい怨念が今この家のチャイムを鳴らしてるのだと(どんなパンツじゃ)。
もし、玄関を開けたらこんな事になるだろう。
「私を履け〜〜っ、さもないとインキンタムシにしてやるぞ〜」
ひいいいっ、男たちは自分のパンツに言った「僕たちは破れても履き続けるから、だからお願いインキンタムシから守って〜」
子供達はこう考えていた、きっとお地蔵様だよ「私の首を返せ〜って、ひいいいっ〜〜」その時まさかの出来事が続くテレビが消え、なんと電気も消えたのだ「ひひいいいん〜〜〜っ、僕らのライフラインが」サーが叫ぶ「停電?それともパンツの呪い?」(だとしたら大したパンツである)
「このタイミングでおかしすぎるよ」きみ子も焦っている
「絶対お化けだ」冬馬君も布団に潜っている
「それかバックにインキンタムシがついてるパンツの怨霊」(え?)
ピンポーン
「嘘でしょ?」
その時多網だった「見に行ってみよう」
「え?」「でも確かに気になる」子供達は勇気を振り絞り布団で身を隠しながら立ち上がる。
「えっ、ちょっと危ないよ」子供達を止めるサーとスー。
その声を無視し、一歩一歩玄関に近づく、そして「誰ですか?」きみ子が言った。
返事はない、仮にパンツですと返事があったらサーとスー大正解である(どうでもいいわ)。
恐る恐る中から玄関の外を覗き見た大喜が叫んだ「嘘でしょ」
玄関の外には手足のはえたパンツ、背後には沢山のインキンタムシ達がいた(嘘)
「どうしたの?」「誰もいないよ」「え?」
それは不思議な出来事だった。
果たしてお地蔵様が首を探しに来たのか?それとも捨てられたパンツの呪いだったのか?
実はこの家の近くに住むオーナーがみんなの事が心配で見に来てくれていたのだ。
ちなみにどうでもいいが、先程のパンツは洗濯物を取り込むのを忘れられ飛ばされた彼の息子のよしゆき君のものであった。
ちなみに彼はインキンタムシにはかかっていなかったとさ。




