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唯一青春物語  作者: クラブ34
99/149

VS樫原中8

予習


ヤンボー 相手ボールになり主導権が変わった時にする掛け声。


オーバーザトップ ラックやモールが形成された状態で相手側に倒れ込みボールが出る妨げをする反則。


ノットリリースザボール タックルされて倒された選手は即座にパスをするかボールを地面に置かなければならない。

スクラム。




フルバック高本が大声で周りのメンバーを鼓舞する。


フルバック高本「残り時間はもうない。集中だ!!」


樫原中バックスは球七中以上に浅いラインを敷いている。


仲川監督「バックスのプレッシャーが激しいにも関わらず恐れないで逃げずに攻めの姿勢ぞ」


鳴「見越みこし!!自信を持て!!お前の方が上だ!!抜かれるな!」


見越「ふゅー、楽勝っす!!試合に出ている以上ダサい真似はしないっす!!」


正人「囲んだらすぐにボールを奪って2本トライを決めるぞ!!」


球七中バックス「しゃあああ!!」


香合監督「残り2分切った時間帯で相手ボールだというのに2トライを取るじゃと!?」


熊本選抜と長崎選抜の試合をスタンドから見ていた球七中メンバーは長崎選抜の最後の最後までトライを取りにいく姿勢を相手チームから学んでいた。


スクラムにボールが投げ入れられる。


ロック種田「!!!」




スタンドオフ畠田「ヤンボー!!!!!(相手ボール)」


香合監督「なんじゃと!!」


フッカー久保井がスクラム内で足でボールを奪い去り球七中ボールになった。


慌てて守りのラインをしく樫原中。ほぼ横並びに近い浅く超攻撃的ラインを敷いていたことが幸いしてすぐに守りの体制に入った。


樫原中のラインを見て不二元がボールをライン側にそのまま持ち出す。


それに反応してフォローに入る慶次。


志茂「止める!!」


人数的不利のためタックルにいかず不二元と慶次の二人に合わせて下がりながら時間を稼ぐ志茂。


ロック種田が不二元に絡みつく。


ハンドオフで種田をコントロールし慶次に片手でパスをする不二元。


パスが通るもフォワードに追い付かれ3人に囲まれ潰される慶次。



ピー!!!


基村もとむら「オーバーザトップだ!!」


仲川監督「違う!!その前の慶次の反則ぞ!」



ノットリリースザボール!!



ロック種田が早いリスタート。


昌利まさとし「野郎!!」




すぐにタックルに行き掴まえる昌利。



フルバック高本「こっちだ!!」


人数不利の時にタックルに行く時はボールに絡むという守りを実力差という僅かな気の緩みからやっていなかった昌利。


倒されながらも僅かに出来た隙間から高本に浮き玉のパスを出す種田。


まもるの横っ飛びのタックルをかわしゴール隅に飛び込む高本。


ピー!!


トライ!!!


樫原中「しゃああああ!!」


ガッツポーズをする樫原中メンバー。


立ち尽くし天を仰ぐ球七中。



香合監督「長丘中を破った球七中からトライを決めれたことはこれから奴らの自信と糧になる」


仲川監督「この悔しさは一生忘れんばい。もう一度チーム作りを一からするぞ」


このゲームをきっかけに自由奔放に個性を大切にする樫原中のチームプランと、100取るよりも失点を0に押さえるという球七中のチームプランが出来上がった。


それぞれのチームプランで年をまたいで球七中と樫原中はそれぞれ九州を制覇。


樫原中が九州制覇を成し遂げた5年後、ヒガシ福岡が2年連続で花園に決勝進出した年。


慶次達や畠田達の後輩たちが九州の決勝で激突。激闘の末、球七中が樫原中を破り真の王者になる。


物語はさらに続く。その決勝で活躍した球七中ウイングの庄海は畠田達が築いたヒガシ福岡ラグビー部に入部。点取り屋としてヒガシ福岡花園初優勝に多大なる貢献をした。


球七中と樫原中の関係は切っても切れない。現在、樫原中は監督不在でラグビー部すらないが樫原中メンバーが残した功績はとてつもなく大きい。


第7章完





















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