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唯一青春物語  作者: クラブ34
98/149

VS樫原中7

予習


スローフォワード ボールを前へ投げてはならない。基本の基本の反則。

ピー!


トライ!!


前半12分。


ゴールも決まって28対0。


仲川監督「おお、今日はまもると有史が絶好調だな。今までで一番いい動きぞ。頼ましかばい」


護と有史の両ウイングがお互いを意識をし、この試合で一皮も二皮も剥けて仲川監督も唸るほどの成長を見せている。


だが応援席は仲川監督の言葉と逆に息を飲んで静まり返っていた。




基村もとむら「過去一番いい動きをしている有史先輩や護先輩がいるにも関わらず昨日より点差が開いていない」


糸渕弟「先輩達の成長速度を上回るペースで樫原中は進化している。昨日とは別のチームになってる」


亮太「くそ、ここで見学しているだけの実力しかないのがツラい。俺も試合に出たかばい」


見越みこし「ふゅー、相手の志茂とか呼ばれているウイング。あの護先輩の多段階加速に喰らいついてきているばい」



オンサイ(オンサイド)!!



入江ヨウ「慶次くん!!」


キックオフのボールをキャッチした慶次に積極的にボールをもらいにいくヨウ。



百合男「めずらしかばい、ヨウちゃんからボールを要求するとか」


仲川監督「慶次の切り込みとバックス展開に備えた樫原中の学習能力を逆手にとったヨウのファインプレーぞ」


縁の下で常に影の功労者だった入江ヨウがボールを要求し攻撃に参加。


フォワードの中で一年からずっとレギュラーに出ていた入江ヨウが遂に自分から前に出ることを選択。


ロック種田「ぐわああ」


宏樹「俺でさえヨウちゃんを止めるのは難しかけん一年じゃ話にならんばい」


樫原中のフォワードを引っ張っていた種田に基本に忠実なぶちかましを決めるヨウ。


人数で囲まれるも重心を低くして周りを引きずりながら突進。3人を引きずった所で宏樹にパス。


タックルで出来たポイントから大きくバックスに展開。最後は有史がトライ!!


鳴「ヨウちゃんの闘志溢れるプレイはチームば盛り上げるばい」


慶次「俺達みたいな途中から入部した奴らとは盛り上がり方が全然違うばい。ヨウちゃんが頑張るとみんな気合いが入るばい」


仲川監督「ヨウも今でこそ球七中のフォワードリーダーばってん、正人や鳴と比べられ慶次達みたいに最初は足でまとい扱いされていた男ぞ。ヨウの勝ち取ったポジションはまさしく努力の結晶ぞ」


どこか嬉そうな仲川監督。


香合監督「胸を借りて短期間でみんなを強くさせようと企んでいた目論みが座礁したばい。球七中メンバーも大成長の途中じゃったか」



守りの的が絞れない樫原中相手に前半の残り時間でロスタイムも合わせて立て続けに4トライを奪う球七中。


ピー!


前半終了。


56対0


不二元「ヨウちゃんが頑張ると俺達も負けてられんという気持ちになるばい」


久保井「フォワードリーダーはやっぱり誰が何と言ってもヨウちゃんばい。頼もしかばい」




ハーフタイム


仲川監督「後半は福岡最強の長丘中のお株を奪う光速展開ラグビーで勝負ぞ」


昌明アウト。見越イン。


後半、


スタンドオフを正人にしてキックを多用して相手の裏にボールを出し走り勝つ戦法にチェンジ。


見越を投入して球七中が誇る走力自慢の護、有史、鳴、見越の4人でトライを量産。


残り2分を残し、


98対0とこの試合の課題達成を目前にした。


オンサイ(オンサイド)!!


慶次がボールをキャッチして宏樹、久保井と繋いでモールからバックスに展開。


ピー!!


スローフォワード!!


走り疲れと目標達成間近の気の緩みが駿に反則を犯させた。




残り1分。



樫原中スクラム。


仲川監督「落ち着け!!しっかり守って確実に繋ぐんだ!!」



香合監督「試合の勝敗は左右されないが、この1分間は樫原中の今後を大きく左右する。畠田、頼んだぞ!!」



球七中にとって忘れられない悪夢の1分間が幕を開けようとしていた。






















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