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唯一青春物語  作者: クラブ34
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なんかスポーツ小説ぽくなってきた。笑

夕方の練習。


学校近くの川原で練習に励む球七中学校ラグビー部。


川原へと続く坂道に一台の高級車が停まった。


先輩達の表情が強ばるのが分かる。


水色のビニール系の上下ジャージに身を包んだ男がクラウンから颯爽と降りてきた。


年齢は20代後半、少しパーマがかった髪型に浅黒の肌、大きめのジャージの上からでも分かる隆々とした肉体、剃り残しの目立つ口髭とは反対にスパイクはピカピカに手入れされていた。


潤平キャプテンをはじめ、緒先輩方が次々に大きな声で挨拶をする。


噂の鬼監督、仲川信雄監督のお出ましである。


仲川監督「ちゃお♪」


ずる!!


ずっこける慶次達。


昌利(まさとし)「がたいは凄いけどなんかイメージとは違うけんリアクションに困るばい」


昌明(まさき)「先輩達から鬼のように怖いと聞いてたけど面白くて優しそうばい」


亮一「くく、俺らは先輩に一杯くわされたというわけか」


ランパスも終わり、十字に並ぶ。横に並んでのランパスとは違い、浮いたパスに走り込みながら受けとる練習を開始する。


パス交換のスピードが次第に早くなる。


慶次「あ、やべ」


手元がくるった事と初対面の監督に見られているという緊張からボールを落としてしまった慶次。


先輩達の表情が青ざめる。


仲川監督「ぬしは、なんばしよっとかぁ!!!!!」


大型バイクの轟音の数百倍の大きさの声が川原中に響き渡る!!!


仲川監督「チームの責任たい!!ぬしら、全員たるんどる!!!走ってこい!!!」


練習を中断して川原の陸橋から陸橋までの600メートルを全力走で走らされる部員達。


はあはあはあはあ。


走り終わり前屈みで膝に手をやる慶次達。


先輩達【まずい。しまった!!】


仲川監督「なんばしよっとかぁ!!!!!!!!!相手に弱っている所を見せるな!!!!!きつい時こそ胸はって声出せ!!」


結局4往復することになった。その間、先に走り終わった者は足が遅い者や後輩に声をかけて励ましたりしている。


ひとつもミスをしないという執着心とミスを全員でカバーするという協力体制が養われる。


仲川監督「誰かのミスのせいで何で自分がこんな目に合うんだという女々しいやつは帰れ!!明日から来なくていいぞ!!」


激が飛ぶ。ただそこには愛情を感じる。確かにキツいがいじけようとは考えない。ひとつひとつ言葉にして肌と頭と耳で学ばせてくれる。


ラグビー部に入部してはじめて慶次達は鬼ごっこをせずに帰路についた。

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