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唯一青春物語  作者: クラブ34
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本当の名前は白樺荘別館だけどね。笑

昌利(まさとし)「はぁ、気持ちよかばい」


慶次「やっぱ球七の温泉は日本一ばい」


昌明(まさき)「白バカ荘別館に来るのは小学生以来たい」




熊本北勢地域最大の温泉街『球七温泉』


いくつもの温泉旅館が軒を並べ、週末は家族連れも多くどこの旅館も県内外からのお客様で賑わっていた。



慶次達はラグビー部に入部して初めて参加して死にそうになった日曜の午前練習の疲れを白バカ荘別館の館内風呂で癒していた。



亮一「くくく、あの時は本館の露天風呂で覗きをしたらババァばかりで目が腐りそうだったけん、今日は何とかリベンジしようかね」


百合男「いまそんなことして見つかったら俺達中学生だけん、捕まるばい」


昌利「百合男はマジで気が弱かね。ずっと気になっとたんだけどなんで帰宅部のお前まで温泉についてくるとや?」


昌明「俺達はラグビーで疲れた体を癒しに来たっぞ。百合男は帰宅部だけん疲れはなかろ?」


昌利「デブのお前がくると風呂が狭くなる」


百合男「え、なんて?毛ガニの言葉は人間には分からん。あ、ごめん。ただの毛深い不細工だったね。湯煙でよく見えんかったわ」


ガミガミガミガミ


百合男と昌利の小学一年生の時から永遠につづいている二人の痴話喧嘩は俺達の中で『ブタ蟹合戦』と呼ばれ、


いまではラジオと一緒で日常のBGM代わりになっていて幼馴染みの中で止めるものは誰もいない。



昌明「なんか入り口が騒がしかね?なんかあったとかな」


慶次「おい、見てみろ?大守先輩と屋野先輩が入り口におるばい。この二人がいるということは、、」


百合男「あぁ、やっぱり麻神先輩も一緒ばい。いまから着替えて入ってくるばい」


昌利「別館は狭いけん、隠れるところ中ばい。どうすると?万事休すばい」


亮一「くくく、青竜刀があればあんな奴等一瞬なのに。仕方ない今日は見逃してやるか、くくく」


全員「・・・・」




屋野先輩「あっちゃん、有明第3中のやつら、しぶとかったね」


麻神先輩「ふ、雑魚なりにやつらも粘ったんじゃない」


大守先輩「俺達にケンカを売るなんてあいつらも世間知らずだね」


屋野先輩「しかし、暴れ足りないな。誰かにケンカ売ろうぜ」


麻神先輩「ふふ、好きにしろ」


大守先輩「ん、スチームサウナに誰かいるぞ、ちょっとからかってみるか」


屋野先輩・大守先輩「!!!!!!!」


麻神先輩「ん、どうした?」


大守先輩「あっちゃん、今日はこのまま帰ろう、実はサウナに、、、」



白バカ荘別館の帰り道


昌明「一時はどうなるかと思ったばい。百合男の作戦が上手くいったばい」


昌利「ブタ男。またふざけた事言ったらぶっ殺すぞ!!」



百合男の作戦でスチームサウナの中で長身毛むくじゃらの昌利がガリガリ亮一の首を絞める芝居をしていた。


スチームで昌利の全身を覆うくるくるの体毛がドア越しには全身の刺青に見え、昌利が中1で175cmの長身老け顔ということもあり屋野と大守の目にはイカれたヤクザに映っていた。


百合男「スチームで茹で毛ガニになったんじゃなか?笑」


昌利「スチームサウナにずっと入っとけよ。ブタも燻製にしたら少しは売れるかも知れんばい。笑」


ブタ蟹合戦は今日も夜遅くまで続いた。










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