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唯一青春物語  作者: クラブ34
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ドリフの剣道コントばりに先輩に見つからないようにおふざけをする。笑

ラグビー部に入部して練習参加4日目。


昌利(まさとし)、亮一、慶次の3人は昌明(まさき)に対してイライラが顔や全身から出まくっている。


昌明を含め


体格に恵まれずラグビースクールにも通っていない未経験者ということもありラグビー部の最下層と言っていい彼ら4人は


通称ランパスと呼ばれるランニングパスの練習ではいつも最後尾だった。


ランパスは4人が横に並んでパス交換を走りながらしてパススキルをあげる基本中の基本の練習。


イライラの原因の理由は明快。


一番端の昌明がいっこうにパスを投げないのだ。


ひょい、ひょいとパスを投げるしぐさをするがいっこうに投げない。



一番最後尾なので前を並んでパス交換をする先輩達から気付かれることはない。




やっとパスを貰ったと思ったら次はやり返しの意味で昌利、亮一、慶次もひたすらパスのフェイントを自分が飽きるまで繰り返していた。


昌利「さっきのお返したい。まだ投げんばい。笑」



前方で並んでランパスをする先輩の視線を盗んでは投げるフリをして、他の3人の怒りを誘うおふざけをしていた彼らのこの一連の行動は


日々を重ねるごと常人の域を越えた『視野の広さ』と『フェイントのスキル』を養っていった。





鳴くんの従兄弟で球七中学校ラグビー部を経て、高校と活躍後、大学ラグビーで大学日本一○連覇の立役者となる帝光大学キャプテン徳川は当時をこう振り返る。


『フルバックという最後の砦の役割を担うポジションをやっていますがいまだに視野の広さという点において中学校の先輩方には敵いません。特にスタンドオフでチームの司令塔だった3年生の昌明先輩は常にフィールドを空から見ていると錯覚させるほどの視野の広さでした。どんな意識で練習するとああなるのか見当がつきません。』



昌明「まぁだ、投げんばい。まぁだまぁだ投げんばい。笑」









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