第99話 川で血を洗い流す
斑鳩は、猪型のハグレを近くに落ちていた流木で倒したせいで血塗れになったので川で血を流している。
南條さんと郷山講師には少し離れた所で待機してもらっている。
仲間といっても、女の人に裸を見せる訳にはいかなかったから
佐藤さんには悪いけど周辺警戒の為に一緒に川に来てもらっている。
「佐藤さん有難うございます。ちょっと調子乗って失敗してしまいました。」
「ハハハ、まあ気を落とすな。若い内は誰だって通る道だから
むしろ、そのくらいで済んで良かったじゃないか」
「佐藤さんも昔なんかやっちゃっことあります?」
「ん?俺か?
まあ色々あるな、こんなオッサンにもなったら数えられない位やっちゃってるな
お酒で歩けなくなる位はしばしばあったな」
「お酒ですか、お酒飲む人なら一回位はやっちゃいますね。」
「だよな〜、みんな一度や二度はやっちゃうよな」
「二日酔いで気持ち悪いとか最悪ですよね
今は、血塗れで気持ち悪いんですが」
「ハハハ、まあ洗い流せばスッキリするんだしそっちのほうがマシかもな」
「迷惑かけてるけど、そうかもしれません………
佐藤さん、向こうの茂みにハグレがいるかもしれません気をつけて下さい」
「解った。ちょっとガサガサ音が鳴ってるな
斑鳩は早く着替えろ、郷山講師に助けを呼びたい所だが声をあげたらその瞬間襲ってくるかもしれない
俺1人でどれだけやれるか解らん」
斑鳩は、警戒しながら素早く着替えを済まし
血塗れの服は適当に袋に入れた所で
猪型のハグレが出てきた。
さっき対峙した猪型よりも大きい
元々猪型は大きい個体が多かったが
今回のは全長2mと少しありそうだった。
すると猪型は、躊躇いもなく斑鳩に突進してきた。
着替え終わりリュックを背負う体制になっている時だったので避けたけど上手くかわせずそのまま腹にタックルを喰らう
「斑鳩ー!」
佐藤の声が木霊する。
その声を聞きつけた。郷山講師と南條が走ってくるが
斑鳩は、腹にタックルをされた体勢で茂みの中に連れ去られてしまった………




