第98話 初日から失敗
マイクロバスで野営場所に到着
郷山講師が率いる
斑鳩、佐藤、南條は
ハグレが良く出没すると言われている川にやってきた。
「よしこの辺りから調査及び、ハグレ退治をして行くぞ」
「調査ってなんですか?何かあるんですか?」
斑鳩は単なる野営でハグレ退治すると思っていたので聞いてみた。
「いい質問だ、モンスターは出入口になっている場所から出るとランダムな場所に出て来るんだが、それでも比較的元いた場所近辺に出没する。
それでだ、この辺りには一応ダンジョンは無いはずなんだが、ハグレの出没が多発している。
もしかしたら、まだ発見されてないダンジョンがあるかもしれないから、それを探索する。」
「えっ?そんなのがあるんですか?」
「時々だが、発見され難いダンジョンがある。今回もその状況に似ている。
ダンジョンを探しはするが、ダンジョンが見つかったとしても中には入らないからその点は安心してくれ
もし見つかれば報奨金も出るからな
報奨金を出さないと、一定数の奴は報告せず占有しようとしやがるからな
今回は、合計8人で二手に別れて探すと申請も出しているから
一人頭50万貰えることになっている。
申請なしで偶然見つけた場合は、1人分しか出ない」
「それは真剣に探さないとな!」
「だね!私も真剣に探すよ!」
佐藤と南條が気合を入れ始めた。
「俺も頑張ります!」
斑鳩も気合を入れ始めた。
「……まあ、やる気があるのはいい事だ。
ん?あっちに気配がする。
ハグレが居るぞ、ここに出るのは猪型が多いらしい
教習所で教えた通り猪型の場合は、左右に逃げるか飛び越えるといいからな!」
茂みの中から、体長1.5m程の猪型のハグレが出てきた。
見た目はほぼイノシシだけど、目の数が違った。
左右に3個ずつ合計6個の目が斑鳩達を見ている。
「うっわキモっ」
「確かに気持ち悪いな」
「キモいですね。目が増えただけなのに、どうしてこうも変わるんですかね」
「でわっお前達3人で倒してみろ」
「作戦はどうしよう?」
っと南條が言ってる間に猪型が迫ってきた。
斑鳩は、昨日もらったばかりの
『枝』を試す為に、近くに落ちていた直径5cm程、長さ50cm程の流木を拾って構えた。
この前スキルを貰ってから色々試していたので、枝に限らず落ちている木ならば大抵はスキルが発動した。
直径が15cmを超えるとスキルが発動しない事が解っていた。
今回拾った流木は、直径5cm程で発動条件的には問題がない
「おいっ、斑鳩!武器を構えろ!遊びじゃないんだ。そんな木でどうする!」
郷山が叫ぶ
斑鳩は、このスキルがどれ程効果的か試したくて郷山の声を無視してそのまま振り被った。
「バスン」
布団を叩いた時の様な変な音を鳴らして
猪型の上半身が吹き飛んだ。
『枝』のスキルで攻撃力1000倍、枝の強度も1000倍
直径が5cmもあれば、2−3kgの物を動かせるくらいの力は出る。
推定で2−3トンのパワーが5cm幅で伝われば
一応生物の猪型は吹き飛ぶしかなかった。
「お、おい!なんだそれは、おかしいだろその枝
スキルか?」
郷山講師は、直ぐに察した様子だった。
「スゲー」「おぉ〜」
佐藤と南條も、少しビックリしている。
「はい、スキルです覚えたてなので使ってみました。」
斑鳩は、見た目は微妙だけど始めて得た攻撃系スキルだったので使ってみた。
「斑鳩、スキルを覚えて嬉しいのは解るが今回の野外活動ではそのスキルは禁止だ
先ず、スキルは軽弾みに人に見せるものじゃない
それと、そのよく解らないスキルに頼ると練習にならないからだ」
「すみません解りました。今回は使わない様にします。」
「うむ、それと2人はスキルの事は誰にも言わない様にスキルなんてものは、人にはあまり知られない方がいい」
「はい」「は〜い」
斑鳩が素直に従ったのには、スキルが練習にならない以外にも理由があった。
「取り敢えず斑鳩が返り血で血塗れなのをなんとかするか、丁度川が有ることだしそこで洗うか!」
「はい………」
木の棒で上半身吹き飛ぶということは、返り血もそれだけ凄かったということだった………




