第97話 最後の実習
教習所最後の実習日当日、正確には次の日もあるので最終日前日
野外での実施訓練、最近は特に白い空間に呼び出される事もないので、きっと何事もなく終わるはずだ
「特に何もないよね?何も言われてないよね?」
斑鳩は、部屋で飼っているハムスターのキャシーに聞く
『?何を言ってるか解らないけど、我の為の我の魔石は?ん?まだ?ねぇまだ?』
若干イラッとしてきたが、最近はもう慣れてしまった。
「はいはいちょっと待っといて〜」
下駄箱に隠している魔石を部屋に少し持ってきた。
「一泊二日だから、明日の夕方には又あげれるから我慢できるか?」
『そんなの無理にきまっておる!』
キャシーは、魔石を食べるというか吸い込む様に身体に取り入れながら返事をしてくる。
「だと思ったよ。なのでこれ!」
斑鳩の手の中には直径2cm位の丸いカプセルがあった。
『我はプラスチック製品は食べないぞ
大抵の生物はそもそも食べれないぞ』
「この中に1食分の餌が入ってあるその中に魔石も入れておく
親にはこのカプセルの中身を餌箱に入れてもらうように言ってあるから餌の中から魔石は探してくれ」
『Oh!ナイスアイディア!我は目の前にあると我慢出来ないけど、無ければ諦めもつくというもの、ご飯を楽しみにするのも一興』
「普通に魔石あげといてとかは、無理そうだったからこれなら大丈夫だろ
じゃあ行ってくるよ」
そして教習所に向かった。
…
……
………
教習所には、佐藤と南條がいた。
「おはようございます。」
「おはよー」「おはよ〜」
「ついにこのメンバーで実習を受けるのも最後だな、教習所だから安全だったとは言え一応命のやりとりがあったから、何か感慨深い物があるな」
佐藤がしみじみと言う
「私も、このメンバーで最後って思うとちょっと寂しいかな〜」
「ですね。色々ありましたもんね
でも、この教習所卒業してもたまには3人でハグレ狩りとかしましょう」
「ハハハ、なんか同窓会みたいなノリだな」
「でも、たまにはいいかもね〜小遣い稼ぎ的に狩りはするかもしれないけど
みんなで狩りしたほうが楽しそうだしね」
「決まりだな!またやろうぜ!」
佐藤はなにか楽しそうだ
斑鳩もこのまま別れるのは嫌だったので丁度いい提案だった。
暫くしたら郷山講師がやってきた。
「おはよう。今日は予定通り一泊二日のハグレ狩り、今回の実技が最後だ。これが上手く行けば初日に言ってた通りワーカーのFランクになれるから頑張ってくれ
今回もこっちの三人は俺が担当する。
反対側の三人は瀧山講師が担当する。」
小声で佐藤が斑鳩に「瀧山講師のほうがいいよな…」と言っている。
素の瀧山講師を知っているのでなんとも言えない斑鳩であった。
「でわっ荷物を持って出発するぞ」
そのままマイクロバスに乗って出発した。
一泊二日、野外活動、実習最後の活動
これだけ揃っていたら斑鳩にこれから何か起きるとは知らずに………




