第114話 簡易結界の効果
1個目の簡易結界を設置後、順調に残り3個の結界も設置し終わり
池を簡易結界で封印出来た。
「少し思ったんですが、こんな事出来るなら入り口から奥までずっと簡易結界で埋め尽くせないんですか?」
斑鳩は瀧山講師に聞いてみた。
「それがね、精々5個前後の結界まででダンジョン内だとそれ以上を近くで起動すると誤作動が起こって正常に機能しなくなるから
残念ながら無理だ」
「そんな気はしました…」
「地上なら、街一つとかいけるんだけどね
この簡易結界も、偶然出来た産物みたいで詳しくはまだまだ解らないみたいだ
移動させると、効果が切れたりもするし
まあ取りあえずは、正常に機能してる事も解ったし
これがダンジョン内のモンスター達にどう影響するかだな」
「上手くいけば、水場の取り合いで自滅が見込まれるとはキャシーが言ってたけど…」
「ハグレ化の問題と、大型種がいるとこの簡易結界だと効果がないかもしれないな」
2人は取りあえず水場を1箇所封印出来たけど
これだけだと、ダメな気がしてきた。
「斑鳩君、取りあえず休憩にしましょ
1時間は最低限見てから辻本さんと相談しましょうか」
「解りました。」
「平気そうだったけど、鹿に吹き飛ばされてたけど大丈夫だったの?」
「まあなんとか、角が刺さってたらヤバかったですが単なる頭突きだったから大丈夫ですよ。」
「そっか、まあ大丈夫そうでよかった。」
…
……
………
その後1時間経過したが、結界を破壊される事もなく簡易結界の起動も問題はなかった。
時々来る鹿型の群れも入れないと解ると何処かに消えていった。
「簡易結界に燃料の魔石も入れたし、一旦外に出ましょ」
「もうちょっとゴロゴロしながら酒飲んでいたかったんだけどな〜
そろそろ行くか!」
2人は出口に向かうが、帰り道に鹿型のモンスターに出会う事はなかった。
水源を求めてダンジョンの奥に行ってくれればいいが、外でハグレが増えてるとかだったらヤバイなと思いつつ帰って行った………
その後辻本さんと合流し休憩室で現在の状況を確認した。
「入り口から1番近い池に簡易結界で封印したんですが、何か異変とかありました?」
「今の所、特に報告は受けてないわ
ただ、若干何時もよりハグレの報告の数が増えてる気はするけど…最近は増え続けてるからなんとも言えないわ
それよりも、貴方達が封印した池よりも奥の方で鹿型同士で小競り合いしているのを見たって報告は上がってきてるわ」
「斑鳩の100万は無駄にならなかったな!」
瀧山講師は完全に他人事で喜んでいる。
「効果無かったら半分瀧山講師に出してもらいますから!」
「取りあえずこの事は上に報告してくるから、休憩でもしといて
それと、最近この辺りのハグレの報告が増えてるって言ったでしょ?
だから元々ワーカーの人達が増えてるから多少ハグレが増えても問題はないからね」
…
……
………
暫くすると、辻本さんが上司らしき人を連れて戻ってきた。
見た目は40代位のメガネをかけたオッサンだった。
「私はここの管理をしている北村だ
話は辻本から聞いた。
なかなか良い作戦だと思う。
私の一存だけで、直ぐにはどうこう出来ないが、人さえ増やせればここのダンジョンを沈静化させる事が出来るのは確かだと思うので、本部の方に掛け合ってみるよ
1日だけ待っててくれ、池にある簡易結界についてはこちらの方で維持させておくよ」
「有難う御座います。
自分達は、疲れたのでそろそろ帰りたいと思ってたので助かります。
あの簡易結界なんですが、斑鳩君がこの為にさっき買ったばかりの私物なので
出来ればそちらの経費とかでなんとか費用とかは出ませんか?」
「それも聞いている。その点は問題ない後で売店の方に寄ってくれ、電子決済で購入履歴もあったので、売店の処理で返金できる。」
斑鳩はこの時、聞きにくい事を聞いてくれた瀧山講師を心の中で褒めちぎっていた。
その後、細々としたやり取りはあったが
次の日に作戦会議を恐らく開くことになるから来てくれと言われた。
斑鳩は売店に寄り簡易結界の代金を返金してもらい帰路に就いた。




