第115 引き継ぐ
斑鳩は、そのまま帰宅し自分の部屋にいた。
日課になっているキャシーへの魔石もあげ終わり寛いでいた。
「今日は池を1個封印できたよ」
『順調そうで良かったわ、その調子でどんどんやって頂戴』
「まだ池を封印した弊害で何が起きるかを調査中で、明日はその為の話し合いになりそうって言われている。
それに、奥の方は大型タイプがいるから封印自体が出来ないかも知れない」
『順調そうな感じがしたのに、面倒臭そうね。チャチャっとやっちゃえばいいのに』
「無茶は言わないでくれ、今日だって入り口から1番近い所ですら結構苦労したんだから
明日の話し合い次第だな
ハグレ対策で人を増やす許可が下りたらいいんだけどな〜」
…
……
………
次の日、ダンジョン前の施設に着くと
辻本さんに瀧山講師共々会議室に連れていかれた。
そこには、辻本さんの上司になる北村さんがいた。
「昨日あれから、上に掛け合ったら人を増やすからダンジョン攻略に向けて前進してくれと言われた。」
「おぉぉ〜それは良かったです。」
「それでだ、内部の事については此方で用意したメンバーメインで池の封印作業を継続する予定だ。」
瀧山講師が小声で
「ちょっと手柄を取られてる感じだけどいいの?」
斑鳩も小声で
「危険なのはごめんなんで、寧ろお任せしたいですよ」
「ごほんっ
え〜それでだ、君達が考えてくれた作戦をそのまま勝手に引き継ぐ様になって申し訳ないが、その感じだと了承してくれると思ってよかったか?」
「勿論です。まだまだワーカーのFランクで1人でダンジョンに入れない位だし、お任せします。」
「良かったよ
それで、ハグレが外に今以上に出て来ると思うのでそちらの方で力を貸して貰いたい。
今回は、鹿型一匹討伐する毎に出る報奨金は普段の2倍出す事になっている。
討伐証明はツノになっているから、ツノの買取価格が2倍と思ってくれて構わない
それと、イレギュラーだが2人には従業員ではないので作戦立案の功労者と言う事で報奨金が出る事になっている。」
その後色々話し合いをして、食堂に
斑鳩、瀧山講師がいた。辻本さんは「私もダンジョンに入っておけば……」
と悔しがりながら、通常業務に戻っていった。
明日は、合流出来そうと言っていた。
「やったわね、楽が出来るし報奨金も出る!」
「キャシーのアイディアだったから
何かお礼を考えないとあけないな…」
「それなら丁度良いのがある、ほらこれ!
今日、早く来すぎて1人で入り口付近でハグレ探しして何匹か倒せたからその魔石」
瀧山講師は、魔石を5−6個見せてくれた。
「ぇ゙っ、そんなにいたんですか?」
「割と居たな、その辺の山の中でこれだけ遭遇したってことは1日本気で探したらかなり倒せそうだな
ダンジョンの外だったし、昨日戦ってたのより弱かったから楽だったわ〜」
「ハグレ退治の人手が集まらないとヤバイですね。
1個目封印しただけで、これだと…」
「だね、次々封印されていったら退治が追いつかなくなるな
元々ハグレが増えていたのにこれだとね」
大型化しそうな中型ダンジョン、ハグレが封印によって増えていくのが目に見えている。
不安だけが募っていった。




