第112話 中型ダンジョン攻略に向けて
帰宅後、ご飯も風呂も入り自分の部屋に向かう斑鳩がいた。
ご飯を作ってくれるって有り難いな
前いた世界では、作ってはいたけど不味かったからな………
やっぱり世界は違えど親が作ってくれる味が1番美味しい
斑鳩は、ブラック企業勤めだったせいでほぼ自炊しかも弁当も作る程だった。
問題は味が何か変だったのがネックになっていた。
それと、基本的に味が濃いのも問題だった。
身体に良くない
でもスーパーで売ってる激安麺類の日々だった。
ウドン、焼きそば、パスタ
自炊すると、100円以内で済ませられる。
100円以内だから、もちろん具はほぼ無し
弁当に至っては、オニギリとウインナーだけが多かった………
そんな過去を思い出しながら自分の部屋に戻った。
「ただいま〜」
『我に魔石を捧げよ』
「はいはい」
もう、突っ込む気力も最近はなくなってきていた。
キャシーに今日とれたての魔石をあげると瞬く間に魔石をキャシーが飲み込んだ。
「最近、あの白い空間に呼ばれないんだけどなんでだろ?
何時もなら呼ばれたりする頃合いなんだけどな〜
何か知らない?」
『う〜ん、言って良いのか悪いのか
まあ、当事者だしいいのか?』
「何か知ってるのか?」
『今行ってるダンジョンあるでしょ
彼処がヤバイ感じなのよ、大型化しそうな感じでそれに手を取られてるみたい』
「えぇ〜勘弁してくれよ〜
ダンジョンの外にハグレが出てきてるのもそのせいか?
一応攻略するつもりだけど、まだ単体でいる鹿型倒すだけでやっとなんだけどな」
『そんな調子でいると、何れ大型化するわね
湧いてくる数と倒される数の均衡が崩れてるらしいのよ』
「何か止める手立てはないの?」
『一応有るには有るけど、
サクッと攻略これが1番だね』
「それは、聞かなくても解ってる。
他は?」
『他か〜色々有るにはあるけど、どれも難しいからね
鹿型の天敵の狼型を大量にダンジョン内に放つ』
「それは現実的ではないな、そもそも狼型何処にいるの?って感じだし
他は?」
『ダンジョン内の水源を破壊する、若しくは飢え死にさせる』
「飢え死にって、それは無理だろあんな広いのに
水源を破壊するって?どうするの?」
『さあ?』
「さあ?って役にたたんな」
『あ〜そんな言い方するならもうアドバイスあげないよ』
「ごめんごめん
で、具体的にはどんな感じ?なんかまだ何とかなりそうな気がするんだけど」
『文字通り破壊なんだけど、破壊じゃなくても奴等に水を飲ませ無ければ良い感じかな?
中に池があるらしいんだけど、1km毎に1個合計10個あるらしい
サイズは直径10m前後』
「埋めたらいいのか?」
『それは自分で考えて、全部じゃなくても使用出来る池を減らせれば水の取り合いが発生して勝手に自滅していくはずよ』
「解った有難う。明日みんなと相談してみるよ」
…
……
………
次の日の、ダンジョン入り口前の休憩室
斑鳩と瀧山講師、辻本さんは休憩中で3人は昨日キャシーから聞かされた事を相談していた。
「最悪ね。でも奴等集団でいるから倒しにくいのよね。
サイズも大きいし」
「私も受付で色々聞く話が最近何か変だと思っていたわ、数がいすぎて狩りにくいって言ってる声を良く聞いてたわ」
「でもさ、池を破壊って無理でしょ〜
スコップでも持っていって埋めるの?
現実的ではないわね〜」
斑鳩が昨日あれから考えていたアイディアを2人に伝えてみる
「池の周りに簡易結界を張れば、鹿型は近寄れなくて使用不可になれば事実上破壊したのと同じ効果になりません?」
「……」「……」
「やっぱ無理ですか?」
「いけるかも?」
「一箇所の池に何個か必要になるかもしれないけどやってみる価値はあるわね」
「もし上手くいきそうなら、ダンジョン組合でも人手を出すように相談してみるわ
結界に魔石を補充する人が必要になるから私達だけでは数も準備も出来ないし」
「一つ懸念点が有るんですが…」
「何なのよ、勿体ぶらずに言いなさいよ」
「以前何処かで聞いた事あるんですが、ハグレってたまたま外に出たモンスターだったり生存競争に負けて逃げ出したモンスター達って話じゃないですか、だから池を封印するみたいな事をしたら周辺にハグレが増えるんじゃないかと思って………」
「それも相談しておくわ」
「お願いします。」
「ヨシ、じゃあ売店で簡易結界を余分に買って試してみましょうか」
先ずは本当にダンジョン内の池を封印出来るかを斑鳩と瀧山講師が確かめる事になった。




