出番無いだ
メイドさん
「そう言えばアンタ後3カ月だねぇ〜、里に帰ったら直ぐに結婚するのかい?」
豪快な口調で笑いながら話し掛けてくるのは、このヴォルビッツ領主館のメイド長であるハナヤさん、私の上司だ
「ええ、ハナヤさんも披露宴には来て下さいね!」
15歳になった時、私はヴォルビッツ領主館へ花嫁修業中の一環でナタリお嬢様付きのメイドとなり、このヴォルビッツ館で働いてる
一年間と短い契約の私にハナヤさんは色々と親切に教えくれた
後三か月で16歳になる私は里に帰り幼馴染のカイトと結婚するのだ。
私はヴォルビッツ領内のウォンタ村
そこの村長の次女ラナ・ウォン
ーーーーもうすぐカイトに会える
◇ ◇ ◇ ◇
「ラ〜ナァ〜、そろそろお嬢を起こしてきて〜」
ハヤナと朝食の準備をしていた所に、六つ歳上のリタさんが声をかけた
「あぁココはもう終わるからラナいっといで」と、ハナヤ に促されナタリ嬢の部屋へ向かう
コンコンッとノックし室内へ入る
「失礼します、おはようございますナタリお嬢様」
ヨダレを垂らし着崩れあられもない姿で爆睡しているナタリを起こす
のっそりと身体を起こし、ふぁぁああぁーっと欠伸をするナタリに苦笑しつつ
「お嬢様そろそろ朝食のお時間です、ご準備を」
声を掛けたラナに「、、、ラナ敬語禁止ですわ」
寝坊た顔のままナタリは言うとパタリとベッドに倒れそのまま寝る
「ちょっ!お嬢様!お嬢!ナタリ!起きてー!」
いつも通りの朝だった
―――――――――――――――――
領主達の食事を片付け
掃除などの雑務の仕事を終えたラナは、ナタリの部屋へ向かう
部屋に着きノックをすると
「入って〜」
ナタリの声を聞き部屋に入る
「失礼します、ナタリお嬢様」
もーまたか!とでも言いたげなチョット拗ねた顔をした後
「さぁ今日も特訓するわよ!」
ナタリは笑顔でそう言った
――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――――
「やっぱり、ラナは中級の水精霊と契約した方が良いんじゃないですの?勿体ない!中級精霊と契約出来そうな適正のある人そんなに居ないですわ…」
「いぇ私は魔力もそれ程ありませんから、とても扱えきれません」
精霊魔法はその等級によって魔力対価が違う
術者の魔力を精霊に支払い精霊がそれによりマナを集め
精霊の力を行使する
中級精霊なら下級精霊の約2倍は必要だろう
とても魔力量の少ない自分が扱いきれるとは思わなかった。
――――――――――――




