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幼き頃の呪い  作者: おつ


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2/3

空白の期間

小学校も3年生になると折り返しになり、この頃には多少なりともお友達がいて、遊びに行く事が増えると思いますが、私には余り小学校時代の記憶がありません。


純粋に思い出す必要が無いのか、それとも知らずの間に思い出す事が無い様に消してしまったのか覚えていないのです。


この頃から夕方の父と母と稀に兄も揃っての家族の夕食の時間は少しづつ恐怖の時間に変わっていきました。


仕事が上手くいかない為か、父の暴言や暴力は増え、母はもはやそれが日常の様に見ており、前にも増して陰鬱な雰囲気がありつつ、大きな車と大きなテレビや綺麗な家具は勿論、母の新しい服や靴はいつもと変わらずに増えていました。


そうして過ごし、小学生4年生になったある日、いつも通り学校で授業も休み時間も眠って過ごしていた時に同級生のTが話しかけて来ました。


内容は覚えていませんが、いつも犬の臭いがするせいか話しかけられる事がなかった私は非常に驚いたのを覚えています。


そうしてTと接する事増えていき、私は少しずつ自分の臭いが他の人には辛い事や授業中や休み時間を寝ている事が異常な事、色々お話するのが楽しい事を知りました。

また良い変化は続くもので幼なじみの知り合いが急に獣の奏者を進め、貸してくれた事がきっかけとなって、初めて小説の素晴らしさを知る事が出来ました。


ただ他者との交流が増える度に、我が家がどうやら変わった家庭環境である事も気づき、幼なじみは同じ町の数軒先なのに世話の手伝いもなく、習い事をしており、幸せそうな生活をしている事に対して、何故私は、薄汚れ家で、糞尿に塗れた部屋で暴力や暴言を受け、汚れた部屋を掃除し、暑い日も寒い日も雨の日も重くて臭い大きなゴミ袋を抱えて捨てなければならないのかを考え、苦しむ様になりました。


そんな葛藤を抱えた日々を過ごしつつ、近隣地域では非常に悪い事で有名だった兄に憧れた同級生が集まり、当時人気だったモンスターハンター2Gというゲームを集まって遊んだり、サッカーを数人でする事が増えてきました。


そうしていつもと違う道で帰ることも増えたある日、この頃父が乗っていた赤いMPVが疎らに止まる営業車や軽自動車に紛れて河川敷に止まっているのを見かけ、不思議に思いました。


幼心に胸中を駆けるザワザワとした不安感といつも暴力的で怒鳴る事以外話さない父の秘密を知って妙な高揚感を感じた私は、帰宅してすぐ母にその事を話したその日の夜に大声の喧嘩があり、どうやら何年も前から父は仕事を辞めており、仕事に行ったフリをして夕方に帰ってきていた様でした。

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