Link.77 未成年よ酒に手を出すでない
訓練場の対魔法訓練を開始したアマネ
内容はアマネを的にして、魔法による防御をみんなで体験しようというものだった……
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「はぁっ…………はぁっ…………死ぬっ、も、ギブ……」
「はいはーいみんなそこまで。これ以上は本格的な可哀想になるから休ませてあげてほしいっす」
「お前が焚き付けたんだろーが…………!」
何分、何時間、どれくらいだったかはわからないがそれなりの時間人々の攻撃を防ぎ続け、汗だくになり目が回ってきた頃
やっとヴァウからのストップが入ったのだった
「ん?なんすかアマネくん♪」
「あー…………いや本当、止めどころって大事っすよね〜……はは………」
「あぁアマネくんもそう思います?」
文句を言ったアマネに、笑ったまま静止の合図である、上げた手を下ろそうとしたヴァウ
アマネはその笑顔に屈してただ愛想笑いするしかできなかった
◆◆◆
「改めて、アマネくん歓迎会をしたいと思いまーす!」
「……セテ………ネカセテ………」
一通り訓練が終わり、日も暮れた
やっと終わると安堵したアマネは肩を組まれ、ヴァウに連行されていったのだった
到着したのは砂漠の街の一角、おしゃれな灯りが目立つ酒場
まるで生まれたてのクリーチャーのように眠い瞳を擦りながらアマネは文句を言うことしかできなかった
「明日は休みだから、飲みましょアマネくん!」
「未成年だっての………」
「この国には未成年とかないから大丈夫っすか──」
酒を手渡され、一生酔っ払いのようなテンションのヴァウ
他のメンツは各自の席ですでにお酒を嗜んでいた
ワイワイとしており、普通なら眠くもならなそうだが、アマネにとっては限界だった
ただ、流石に目の前の光景は酔いも眠気も覚めるものだった
肩を組み、フレンドリーがすぎるヴァウが突如視界から消えたのだ
その代わり………音と爆風が残っていた
「────…………へ?」
【…………ヴァウ】
「あー…………えと、ハイ」
【彼には彼の国のルールがあるの。訓練の時は本人がいいならいいと思ったけど、これはダメ】
「ハイ………すみませんっす………アマネくん」
ボボボボッ!と小さな爆発が連続で起こったような音がして、店の外に放り出されたヴァウは、背の低いノーチェに上から見下ろされていた
形相は可愛いものだが、威圧感はしっかりあった
「あ、あぁ………」
「流石のヴァウさんも隊長には敵わねえな」
「流石姐さんだわ」
流石に、意識がはっきりとしたアマネはヴァウの謝罪を受け入れる
本気で反省している様子だった
ん?隊長?
ふと、隊員たちの話が耳に入り、疑問が浮かんだ
「その、ノーチェさんって………隊長なの?」
【うん!そうだよ?】
振り返って、可愛く小首をかしげるノーチェ。
口元が隠れているが、それでもあざとい仕草だ
どうやら本人にその意図はないらしい
マジか………バルクさん吹っ飛ばした時から思ってたけどノーチェさん戦闘向きの能力って言っても隊長になれるレベルの強さなのかよ………
はっきり言って侮っていたアマネは反省し、手元にある飲み物を一気に飲み干した
【あっ、それは…………!】
「ん?あ…………?ぇ…………?」
喉が焼けるような感覚がし、体が熱くなって気がした
ただ、それだけで、アマネは顔を赤くして倒れてしまったのだった




