Link.8 魔法実践学①
セラノアと契約して、初めての朝を迎えたアマネ。
少しのトラブルの後、セラノアに待機を命じて登校した
しかし、どうやらセラノアとアマネは脳内で会話ができる「念話」という技術ができるようで……
アマネの学園生活は、脳内が賑やかなものに変わって行っていた
◆
「では、授業を始めるぞ。天使のいる者は魔学実習教室に。魔法実戦学を行う」
アマネは少し、この時間を楽しみにしていた
魔法学。
天使と契約した人間が扱える神秘だ
人間が戦う術の一つでありこの国の花形である
生徒たちが一斉に移動を始める。
アマネもまた、魔法実戦学の教室へ向かおうとした
「ん?おい、アマネ。お前は天使がいないだろう。早く向こうの座学の教室に──」
「いや、できました」
「なに?」
「契約天使ができたので授業を受けさせてください」
先生と一対一でそう言うと、アマネはまっすぐ先生の目を見た
……言ったからには、目指さなきゃだよな
助けられる人間になる……セフィロトの樹に入る……
あの時言った夢は……恥ずかしいけれど昔からの本心だ
逃げちゃいけないって、思ってる
「ほう?その天使はどこにいる」
「ちょっとシャイなんです。でも魔力を使えれば問題ないでしょう?」
「……ふん、本当にいるのなら、明日にでも届出をしておけ。無断での天使運用は禁止だからな」
「はい!」
アマネはやっと初めて実習の魔法授業に出ることができることに静かに拳を握った。
ふと耳元で声が響く
『魔法……』
(興味あるのか?)
『はい。私の時代にはありませんでした』
(どんだけ昔の時代から来たんだよ……ま、興味あるなら一緒に聞こうぜ)
『はい』
どうやらセラノアも魔法に興味津々で積極的に参加しようとしていた。
「どちらにしろ2年生からの参加だからな。エルツ教授のところに行って補講を受けてきなさい」
「はい」
自分としても、いきなり二年分の内容に追いつけるとは思っていない。
補講を受けられるだけありがたいだろう
エルツ先生……聞いたことない先生だな
少しの疑問を残しつつも、アマネは指示された教室に向かうことにした
◆◆◆
「失礼します」
期待感と不安感を胸に、言われた教室の戸を叩き、ドアを開ける
すると目の前に広がるのは──
「『さっ……殺人現場!?』」
本に押し潰されるようにして一人の大人が倒れている異常な光景だった




