Link.62 メイド
夢の中で「白い蓮の花」という言葉を聞いたセラノア
目が覚めるとそこは基地の医務室で、セラノアは改めて取引を公平なものにしようと奮起した
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「そ、そのっ…………これは、あまりにも………!」
「そう?よく似合ってるわよ〜?」
「し、しかし………」
真紅の樹海戦線の後方、整備された前哨基地
その一角、とある建物で声が響いていた
「〜っ………こんなの、なにがいいのですか………っ」
普段は楽しい趣味だ
しかし、模倣でもなく楽しむでもなく、その仕事をするための正装としてこれを着るのは初めての経験だった
つまるところ、恥ずかしいのだ
もじもじしながら、セラノアはドアに手をかけた
足に風を感じる
すーすーします……なんだか、いつまでも慣れたくはないですね
「うぅ………」
「ほーら!いってらっしゃい!」
「ユーフォっ………!?」
手をかけたまま、動けずにいたセラノアを後ろから押し出すユーフォルビア
すると、そのまま扉は開き、少しの抵抗を感じた後にセラノアはよろめきながら外に出ていた
「なっ…………な、何見てるんですか!?」
外に出て、辺りを見回すとセラノアが出てきたドアに張り付いていたのか数人の隊員が転んでいる
概ね着替えの会話を聞こうとした変態共だろう
そして、目の前には大勢の隊員たちがセラノアのことを見ていた
ただ、少し前と違うのはその表情に嫌悪感がある者はほとんどいなかったことだ
「おぉ〜!!新人ちゃん可愛いじゃん!」
「ついに俺たちにも紅一点が………!!」
「グハッ………ファンクラブ作りゅ……」
というか、割とな人数がこんなふざけた事を口にしていた
セラノアにはその言葉の一つ一つがはっきりと聞こえる。どんどんと顔が赤くなり、セラノアは爆発した
「みっ……………見せ物じゃ…………ありませんから!!!!」
セラノアは上半身をやや前に出し、両腕を身体より後ろへ伸ばし、拳を握って叫んでいた
だというのに、この無礼な観客は歓声を上げていた
また別の意味合いで頭がくらくらする思いをするセラノアだった
「チッ………」
遠くの舌打ちも、聞こえぬほどに




