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エンゲージ・リンク  作者: 花酔
第2章 巡る思惑のカノン編

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Link.46 悪意と光

襲撃された体育祭

司会であるムジカはルピナスの凶刃に倒れてしまう

その頃アマネは………


◆


「───はァい"アマネクン"……♪」


地上1F──アマネ達の楽屋

目の前で現れた悪意はぬらりと気持ちの悪い動きで姿を現した。


「──!堕天使!?」

「っ………先生!!って、ノア……」

「ダメです。近づくと私たちまで殺されます」


セラノアが相手の頭上にある輪を見て衝撃を受ける。

しかし、すぐにアマネが先生を助けに行こうとするのを止める。

今、その先生(被害者)の近くには敵(加害者)がいた


「ひどいなぁ………僕は殺すとは言ってないよぉ……?」

「………気持ち悪い話し方しやがって、離れろ」


敵の堕天使はそう笑いながら首から血を流す先生の頭を踏みつけた

アマネは声に怒気を含めて命令する。

それに敵はケタケタとむしろ喜んでいるようだった


「なぁにいい子ぶってるのぉ?アマネクン。君もこ(・)っ(・)ち(・)側(・)でしょぉ?」

「「──!!」」


一本の明らかに何か塗られた短剣を愛しそうに抱きしめてそう言い放つ堕天使は何かを知っているようだった。

否、なにかとはアマネたちには心当たりがある


(コイツ、なんで……)

『わかりません。カマかもしれません。黙りましょう』

(………あぁ、ノアがいてくれてよかったよ)


目の前の非人道的な光景は、たとえその先生と関わりがないとしても悪意としか受け取れない。

このような悪意に初めて触れて、アマネは理性を手放しそうになっていた


「貴方の目的は何ですか」

「うーん?ウィッヒッヒ、僕たちの目的?放送聞いてないのぉ?荒らしに来たんだよ?」

「………愉快犯」


セラノアが応対するが、実際両者ともすでに怒りは溜まっていた

敵はそれを知ってか知らずか煽り続ける


「あぁ!でもでもぉ?僕の主人の主人がさぁ、君を奪ってぇ、君の堕天使を殺せって言ってたんだよぉ──こぉんなふうに!!!!」

「っ──!!!「風撃(ウインド)」!!」


瞬間、堕天使はセラノアに対してそのナイフを投げてきた。

人間の投げる速度じゃない。

その堕天使が投げたナイフは、アマネの放った横からの風ですぐに弾かれたものの、セラノアに掠ってしまった。


「っく………!」

「ノア!!無事か!」

「ええ、擦り傷です!」


出口には堕天使が救助すべき先生と共に構えている。

一つしかない出口を塞がれ、二人は着実に詰みに近づいていると察せられる。

歯噛みしてアマネは敵を睨むことしかできなかった


「──伏せろ」

「うぇ?」

「っ──!!」


瞬間、アマネはセラノアの頭を押さえつけるようにして共に伏せる。

すると、もともと頭があった場所には白(・)い(・)光(・)が走っていた

間抜けな声をした敵は、そのまま吹き飛ばされていた


「───ふん、情けないな?流石落ちこぼれだ」

「──ダーナ!?」

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