↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エンゲージ・リンク  作者: 花酔
第2章 巡る思惑のカノン編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
41/90

Link.40 鉱物の防人③

助けに入ったアマネとアニス、そしてネメシア

その数分前にはとある話し合いがあった


◆


ネメシアがゴーレムを殴り飛ばす数分前──


「なんだあれ……!?」

「ご、ゴーレムですかね……でもさっきより大きい………!」

「あれは鉄製か……?それで反射して来たのか」


アマネとアニスがそれぞれの思考を口にする

驚愕に動きを止める二人だったが、一人だけ前に進み続ける者がいた


「なにをボサッとしてる?敵だ。戦うぞ!」

「いやっ、待──」

「待って!!」


ネメシアが一人でも行こうと背を向けたところで、アマネが呼び止めようとしたがより強い声にかき消された


「シアちゃん、お願いだから」

「………はいはい。なにか作戦があるんだろうな?我が主人(あるじ)」


……すごい

やっぱり対等ではあるみたいだけれど"主人"って呼ばれるだけの影響力があるんだな……


呆れつつも足を止め、アニスの話に耳を傾けるネメシア。

珍しく真剣な表情のアニスにアマネもただ聞く姿勢をとっていた


「時間がありませんので、アマネさん!アレを……殴(・)り(・)ま(・)す(・)!」

「……OK、理解はできないけど任せる!」


まっすぐとアマネを見つめてそう宣言するアニス。

殴る、という単語がこのようなオドオドしていた少女から出た事実を受け入れられずにきょとんとしたものの、信用することにしてすぐに走り出そうとした


「……!まずいです!シアちゃん!」

「アマネっつったか!テメェのお姫様はテメェが守れよ!?」

「え?そりゃ──は!?」


その瞬間、アニスが叫ぶ。

その視線の先では、小さな宝石が淡く輝いていた。

アマネにはまだ見えていない中、ネメシアはその声を聞くとすぐにアマネの襟を掴んだ


「ぶっ………とべェ!!!」

「は───ぁぁぁぁああああああ!?!?!?」


目の前を残像が支配し、世界が回る

瞬間、襟を掴まれたままネメシアは一回転し、ハンマー投げの要領でアマネを戦場へ投げ飛ばした


「っ…………」


あぁもう何が何だか……!

お姫様……って、あれは……!


投げられたことによってアドレナリンが溢れ、世界は少し遅く感じる。

その中でアマネが見たものは、ゴーレムの周りに浮かぶ宝石の一つが光線を放ち、それがなんの防御もできていないセラノアに迫る光景だった


──瞬間、考えるよりも先に魔力を身体強化に使い、セラノアの前に躍り出ていた。


「あっ───ぶねぇ!」


アマネは慣性のままに横からビームを弾く形で割り込む

それにより威力が弱まり、手を少し焦がす程度の威力に抑えられていた


身体強化した足でなんとか慣性を殺し、セラノアの前で踏み止まる。

次の瞬間、アマネの表情が苦痛に歪んだ。


「っ〜〜!!!!」

「………な……」


いっだァッ!!!

なにがっ……いやそうか守りに……!


やっと痛みで思考が追いついたアマネは痛む腕で立ち上がってセラノアを見た

セラノアは目を何度も瞬かせ、状況を飲み込めていないようだった。


時間もなく、痛みで頭も回らないアマネはただ一言、簡潔に言うのだった


「───助けに、来た!!」


◆◆◆

──そして現在

アニスとネメシアは言葉通りに鉄の巨人を殴っていた


「湿気も焦がす本物の砂漠を見せてやるよ。デカブツ!」


彼岸花を思わせる一輪の炎が鉄の巨人に咲き誇る。

それが、ネメシアからの宣戦布告だった。


「覚悟はいいかァ?──んじゃぁ、殴る!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。