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エンゲージ・リンク  作者: 花酔
第2章 巡る思惑のカノン編

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Link.36 砂海での再会

急ぐ一行に今にも崩れそうな橋が現れる

そこを渡ろうとした時、後方から何者かの手によって壊されてしまうのだった


◆


「ん………ぐ………ゲホッ」


目を覚ますとそこは砂に満ちた砂漠だった

しかし、空の暗さからここが地下であることがすぐにわかる。

目を凝らせば石造りの壁もあった


「ここ、は………!?」


確か……橋が後ろから崩れて……落ちたのか


落ちた人間……アマネは周囲を見回して仲間の無事を確認しようとする

暗い地下でもまるで光って見えるような明るい色の砂はさらさらとしており、歩きにくくなっていた


「………!アニスさん!あと……その天使の」

「ネメシアだ」

「あれ……?二人だけ?」


近くには目立つ赤毛が見え、アニスとその契約天使であるネメシアがいた。

アニスはどうやらまだ気絶しているようで、周りには他の影は見えなかった


「そうだ。チッ……俺様一人でいいとはいえ誰かに分断されたんだよ!忌々しい!」

「お、おう……」


ネメシアはアニスをあぐらで膝枕しつつ怒鳴る。

なんだかんだでその光景は悪い関係ではないと察せられた

しかし、そんな会話の中にも聞き逃せない単語があった。


「……ちょっと待て、誰かに分断された?」

「あぁ。突然端が崩れると同時に強風が吹いて他の3人はどっか飛ばされやがった」


思ったよりこの天使話が通じるんだな……


想像以上に状況説明も上手なこの天使に感心しつつ、再び周りを見回す

特に何もないように見えるが、相当広いようで1方向の壁しか見えず、他の方角は暗闇がいつまでも続いていた


「まずはアニスさんが起きるのを待ってみんなを探しにいくか」

「そうだな……チッ、我が主人(あるじ)ながら軟弱だ!」

「は、はは……」


今にもひっぱたきそうな勢いのネメシアだが、怒鳴る割に足はぴくりとも動かない。

膝枕からアニスの頭が動かないように気を使っているのは見ていてよくわかった


「しかしこれだけ話していて起きないとは……面倒だ!」

「えっ?あちょっと!?」

「フンッ!!」


案外優しいんだなと思った矢先、この天使は主人に対してチョップをかました

かなり痛そうな音が鳴り、瞬間アニスも目を開いていた


「………!?………!?!?」

「あー………無事で何より」


状況が全く理解できていないアニスに一通り説明を終えると、アニスはネメシアを少し叱ったのち、3人を探すことにした

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