Link.33 これは見世物
先に進むアマネたち一行
そんな中現れる障害はダーナが一掃してしまう
アマネはその力の差を知ったのだった
◆
「ふん」
ゴーレムを討伐したダーナはこちらを振り返り鼻を鳴らした。
色々と言いたい気持ちはあったものの、口をついて出てきた言葉はひとつだった
「……すげぇ」
俺としても気に入らない相手だ
それでも、セラノアに会えた理由でもあるし結果としてみれば死んでない。
深い恨みはないからこそ……少しは本当に尊敬できる
「無詠唱魔法……ですね」
「確かに……あの魔法が得意なのでしょう」
「うはははっ!やるなぁ!あいつ!」
口々に言うアニス、セラノア、ネメシア。
しかし、様子からして困った空気ではなく単純に分析をしていた
「ぼうっとしているなよ。早く次へ行くぞ」
「は、はい」
「……わかった」
俺は、あれを倒さなきゃ優勝できないのか
◆◆◆
中ボスを倒したことにより、その空間はひとまず安全となった。
そのため一行は少し休むことにした
空気は重く個人で差はあるものの一言も喋ることはなかった
(なぁ、セラノア)
『なんでしょう?』
(何かおかしいと思わないか?)
アマネはずっと疑問に思っていることを念話で話す。
セラノアは不思議そうにそれに応じていた
(これは色んな権力者に見てもらうためのものであり、かつテストみたいなものだ)
『そうですね』
(必要とはいえ俺たちはそれなりにいいスピードでここまで来てると思う。それで休憩をしている他のみんなもそうだよな)
アマネが疑問視することを、一拍置いてセラノアが理解する
司会の先生は『ゴールは四つある』と言った
「二人とも、そろそろ行こう。もしかするとこの競技──」
アマネが立ち上がると二人はこちらを見た。
ダーナは不機嫌そうに、アニスは不思議そうにしてアマネの次の言葉を待っていた
「──脱落は蝋燭だけじゃないかもしれない」




