Link.30 第一競技
無事に予選を突破したアマネたち
どうやら裏で動く意図もあるようだが
ともあれ次の競技が始まろうとしていた──
◆
『おかえりなさいませ皆々様ァ!さぁバイブス上げて午後の部の開始だァッ!!』
「……午前よりテンション高くね……?」
少し耳がキンキンするほどの音圧に目を閉じてしまうアマネ。
元は3000人近くいた挑戦者が今や予選合格者27名しかいない。
ほとんどは広大な真宵の森で迷い、ギブアップしたかあのゴール前の障壁に阻まれていたまま時間切れになっていたようだった
(属性相性なんか難しくて忘れてたよ……ほんとよく覚えてたな)
『……記憶力は良……悪い方ですがそれでも覚えていたのですからアマネがやはり……』
(はいはいオツムは弱いかもな……!)
一応全員が集まる場だ。
うるさくしないように横目でセラノアを軽く睨む
セラノアは鼻で笑ってそっぽを向いた
『──では第一競技の説明に入るぜ!!』
その声と共に全員の視線が第二会場のスクリーンに集まった
⬛︎
地下対抗チーム戦!!
あぁ?名前なんかしょぼくなったな………
と思うことなかれッ!
言葉通り3人1組のチームになってもらうぜ
そしてチームには一つの蝋燭が与えられる!
燃え尽きることはないがァ……他人に消されることはあるかもな?
蝋燭が消えるとそのチームは脱落!
今まで集めた証もその場に落ちるか消したチームに譲渡されるぜ!
つまり!蝋燭を守りつつ、四つあるゴールのどれかを目指せってことだ!!
ん?地下はなんだって──?
⬛︎
『こういうことさ』
解説がまだ続くと思っていた矢先、激しい身振り手振りで説明していた先生は、モニター越しにこちら見ているかと思うほど、鋭い目でこちらを見た
瞬間、地面が消える
「──はっ?」
「っ!?」
『おっと霊体化は禁止させてもらうぜ?あの使い方は初めてだったからなァ!!さぁ!さぁさぁさぁ!!第一競技!!地下対抗チーム戦!!』
落ちていく体
離れていくモニター
しかし、アマネ達の目にはしっかりとその声が響いていた
『──開始だ』




