Link.23 前進
賽は投げられた
体育祭当日、司会の音楽教員ムジカより開始を宣言され、
予選競技「開拓競争」が開始するのだった
◆
『開ッ拓ッ競争!!!それは英雄「マルシュ」を倣った開拓を行う競技だァ!!』
⬛︎
まず!生徒たちは第二競技会場に移動してもらうぜ!!
ただァ?ただ移動するだけじゃァつまらない。
ならば君たちには道なき道を歩んでもらおう!!
道がなければ進めない?作ればいい!!
響楽ドームの裏に鬱蒼と茂る「真宵の森」
ここでてめぇらの力を示せ!知識を示せ!
先生の放つ魔物を狩って「証」を集める!
ミッションをクリアして「証」を集める!
これがこの競技の第一目標だ!!
そして、第二目標!!
証を持って第二競技場の門を潜る……
これがこの競技のピリオド!ゴールッ!!
………あァ、気をつけろよ?戦闘は禁止じゃない。
証を手に入れてからは奪えないが……落ちたものを拾うシステムだからな?
その地点で奪ってもよし、ゴールを妨害するもよし、だ。
さァ──てめぇらの力を見せてみろォ!!!
⬛︎
「ノア、まずは謎──」
『わかっていますよ。謎解きでしょう?教科書の内容ならば頭に入っています。柔軟なものは任せますよ』
「おーけー」
この競技では証を集める。
証を集める方法は二つ。
ボスや普通の魔物を倒すか、森に隠された謎を解くことだ
▽▽▽
数日前
「俺たちには戦闘能力はない。少なくとも序盤では戦闘は避ける」
「覚えた魔法はほとんどが補助魔法ですからね」
「あぁ。去年と予選が変わらないのなら、謎解きで一つでも多く証を手に入れる必要がある」
△△△
セラノアは、話した内容を思い出す。
この1ヶ月少しで学園や国について多くを学んだ。
あとはただ淡々と立てた計画をなぞるだけだった
『それではァ……開拓競争!!!開・始ィッ!!!!!』
奥のゲートが開き、開始が宣言された
──瞬間、人の波に押しつぶされてアマネは転びそうになった
背中を押され、肩がぶつかり、呼吸すら苦しい。
「──っおおおぉっ!?去年よりっ……多くない!?」
違う!去年は場所が良かったんだ……!
先頭の方にいたから押しつぶされずに済んだけど……なんとかっ、前に出ないと!
「セラノアっ!!」
「言われるまでもありません!!」
足以外を実体化した浮遊するセラノアが頭上に現れ、一つの魔法を行使する。
それと同時にアマネはなんとか振り返ってセラノアに向かって手を伸ばした
「『風撃』!」
「『障壁』!」
セラノアの放った強い風がアマネの作った薄い魔力の障壁に当たる。
その衝撃は前方の人を押してバリアごとアマネが空に吹き飛ばした
「頼んだ!『軽量』」
「仕方ありません……ねっ!!」
空を舞うアマネは一つの魔法を唱えると浮遊するセラノアがアマネを抱えて一気に前に出たのだった
「さぁ、先行逃げ切りだ!」
「ええ!」




