Link.22 開催
ルピナスからの電話を受け、決意を固めるアマネ
波乱が、幕を開ける
◆
『本日はご来場いただきありがとうございます。観戦は──』
巨大な楕円状のドームの前には人が集まっている。
ここは学園都市の一角、「響楽堂」。
音楽祭などでは直接使用され、体育祭では観戦のためのモニターを、そして一部競技で会場が使われる。
「……っし」
頬を叩き、大勢の生徒と共に会場に歩み出る
──眩い光が視界を埋める。
やがて目が慣れると、そこには青々とした芝生が広がる巨大な競技場があった。
「………」
久しぶりに立つこの会場に少し緊張を覚える。
音楽が鳴り響き、観客のテンションを上げていた
青々とした芝生を囲む壁の上にある観客席は満員で、巨大モニターには開会式の様子が映し出されている。
『レディース・エンッジェントルメン!!ご来場の皆々様!ようこそお越しくださいました!本日は我が校生徒の勇姿をしかとご覧ください──!!』
司会の軽音部顧問の先生が高らかに宣誓すると各地で歓声が上がった。
体育祭は、この学園都市だけでなく一般の人も見ることができる国としての一大イベントだった。
「ノア」
『はい』
「勝とう」
『当たり前です』
相棒の名前を呼べば答えてくれる。
この安心感は去年にはなかったものだ。
『ではァ!!ここに──えー、何年だっけ?まぁいっか。私ムジカ・レッジェラが!今年の体育祭の開催をォ!!宣・言!するぜッ!!』
「適当だなオイ」
少し気の抜ける開催の合図がされ、一瞬静まり返ったもののすぐに耳が割れんほどの歓声が会場を満たした
アマネが思わず突っ込んでしまったものの観客の声と拍手でかき消えてしまった
『では!!!予選競技!!〈開拓競争〉!!準備はァ………いいかァ!!!!』
声が響くと、歓声が応える。
──それは、開戦の合図であった




