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エンゲージ・リンク  作者: 花酔
第一章 問いと契約のオーバーチュア編

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Link.14 罪よ私を蝕んで

ロゼによる尋問が始まった

アマネはなんとかセラノアの存在を隠そうとする

しかし、どうやらセラノアを目撃されており、アマネはセラノアを守ろうと声を荒げていた

ロゼからセラノアを守ろうとするものの、セラノアはとある決断をした──


◆


「セラノア。貴殿が彼の言うセラノア(堕天使)か」

「はい。罪を犯し、人を殺した堕天使です」

「なっ──!?」


冷静にロゼが見定め、セラノアは誠実に答える。

対してアマネはセラノアの行動が理解できていなかった。


セラノアは手を後ろに組み、まるで余裕走に立ち振る舞っている。

しかし……


手が、震えてる


「懺悔か」

「……そうですね。人を殺し、生きているのは辛いですよ。けれど──今は彼と契約している天使です」

「……堕天使が自ら天使を名乗るか」


ロゼは、片手の手袋を外す。

そこには、鉄でできた手があった。

手のひらにはなにかの穴がある


「私は、罪を犯した罪人です。殺したいのなら好きにしてください」

「………」

「これも一種の償いでしょう」

「なぜ?本能とはいえなぜそこまでする」


天使は、願いに呼応して生まれるという噂がある。

事実、願いのなかった、しまい込んでいたアマネは天使に嫌われていた

天使の本能というのは、人を助けることにあるのだろう


「──文字通り償うためです」

「……セラノア?」


目を閉じ、手の震えを握りしめて止めたセラノア。

その様子に、アマネはただ見ていることしかできなかった


「私が殺した命──"2097万1520人"。彼ら全てに、償う機会もなくただ無に帰すことは、私の価値観ではできません」

「「なっ………!?」」


堕天使は、人を一(・)人(・)で(・)も(・)殺(・)せ(・)ば(・)天輪は黒く染まる。

そして、堕天使は人を殺すほど、傷つけるほど力は増すのだ

罪架という、罪の証明を体内に蓄えながら


「……どうか、お願いします。私は、もう人を、罪なき人たちを殺すつもりはありません。償う……時間をください」


セラノアは、頭を下げた

それは、アマネにでも、ロゼにでもあるが、それだけではない


──自らの罪架に、魂に。

償うと誓っていた


「………今まで」


しばらくの静寂ののち、一つ、ロゼの声が響いた


「堕天使になり性根の腐った天使しか見たことがなかった……貴殿は、何者だ」

「──レミニセンスの──きっと世界で一人目の、天使です」


頭を上げたセラノアの目は、震えや怯えはなく、ただ覚悟の確固たる意思が映っていた

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