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僕の死にかた。彼女の生きかた。僕と彼女の向き合いかた。 『向きかた。』  作者: まーぼー


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第28話 憑依

様子がおかしい渡...

一体何があったのだろうか...?

 「渡...くん?」

押し倒してきた渡くんの手には、包丁が握られていた。

そして、それを私の額に突き刺そうと腕を振り上げる。

えっ!?

一瞬驚いたが、なぜか即座に冷静になることが出来た。

腕に力を込める。

そして、渡くんを突き飛ばす。

突き飛ばせた。

嘘でしょ?


全力だったとはいえ、意図も容易く渡くんは後ろに仰け反った。

仰け反るというより、女の子座りになった。


怯んだところにすかさず包丁を奪い取る。

渡(?)「ああっ!」


プツンッ


瞬間、糸が切れたかのように渡くんは動かなくなった。


目に光が無い。というか正気(せいき)が無い。


なんだろう。


違和感...


???「ンンッ?これはこれはァ...悪霊がとりついているではないかァ」


???「よしッ取り除いてやろうッ、そォれ!!ー」


!?

誰だこの人っ!

外国人?というか、ベートーヴェン?モーツァルト?みたいな...

その男が、私の背後からぬぅっと現れ、渡くんからどす黒い影を取り出した。


「だっ、誰!?」

???「おやッ!?もしかして視えてるのかいッ??」

男はこちらを見た。

青い瞳でしっかりとこちらを捉えた。

「えっ、えぇ...まぁ。」

???「そうかそうかそうかそうかそうかァ...おかしいなァ、択矢には視えないのにッ」

択矢...?

「択矢って...お父さん!?」

???「その通ォりッ!君は択矢の娘さんだろう?」

男は人差し指をピンッと立ててこちらに指した。

人に指を指すのは良くない。

そんなことより

「は、はい...ていうか渡くん!大丈夫なんですか!?」

???「No matter(問題ない)!彼は生きているぞッ、健康ではァ...ないがなッ」


「よかったぁ...」


安堵する。


心の底から。


「ところで...あなたは?、というかさっきの影は?」


先程の影、それに悪霊?

というかこの人誰!?

情報量が多すぎて頭がクラクラしてくる。


???「ワタシは今、彼に取り憑いていた悪霊を彼から引き剥がしただけだよッ」


男は余裕な様子で言った。

そんな簡単に言われても


???「自己紹介がまだだったねェ。ワタシの名はカール。ちなみにスペルは K a r lだ。」

カール「生前は神聖ローマ帝国、現代で言うドイツで音楽家をしていたものだッ。」




いやぁ、新キャラァ

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