六日目六日目
骨折って痛いです……うん。
ーエイミーー
あぁ~最後のチャンスがぁぁぁぁ……
「はぁ……はぁ……貴女って人は……」
まぁ、顔を赤らめて息の粗いお姉様、あぁ~素晴らしいですわ。
「……」
その目、敵を見る目、最高ですわ~
「強化魔法使ってまでの抵抗、リーンさんも本気に成らざるおえなかった?」
後ろで実況してるマンティコア煩い!!
「てめぇは……手足の骨折られて騒ぐ事じゃねぇだろうが?!」
フェンリル、貴方は自分のマスターになんて事言うのよ?
「他国のテイマーの寝床を襲うようなマスターが言うんじゃねえよ!!」
襲ったのではないわ、これは愛ある行動よ。
ーシロガネー
あの『ぶれない』姿勢は凄い、感動した、身内には欲しくないけど。
「それはこっちの台詞だ、クソマンティコア!!」
そうですね~君のマスターですもんね~。
「……」
おやおやフェン君、どうしたんですか~?文句言わないんですか~?調子悪いんですか~?便秘ですか~?
「クソが!!」
んも~口悪いな~フェン君は。
「フェン君言うな、クソマンティコア!!」
そこは略して『クソティ』とか『クソコア』とか言わないと、あ、でも『クソマソ』はダメですよ、人として
「てめぇ、人じゃねぇだろうが!!」
いえいえ、身体は獣、中身は大人……じゃなくて人間、それが僕達『妖怪人げ……』
「妖怪じゃねぇだろうが!!」
流石のツッコミ、感動した。
「そのネタはもういい!!」
えぇ~?!天丼はギャグの基本ですよ?
ー神官リーンー
あの獣達は……眩暈がします……
「眩暈?それはいけません、お姉様~私が看病を」
「結構です」
「即答?!」
そんなに驚く事ですか?今までの行いから当然でしょうに。
「そんな~寝汗をかくお姉様、それを看病する私、勿論お着替えもしっかりやりますわ」
やらせませんからね?!そしてそれは『寝汗』じゃ無くて『冷や汗』ですから!!
「あぁ~ん、お姉様のイジワル」
ず……頭痛が……っと言いますか……貴女の手足、骨折してるんですよ?分かってます?
「この激痛はお姉様の愛ですわ」
はぁ……この方のこの精神力には関心します。
「激痛すらも愛に代えるとは……恐ろしい娘」
シロガネ君が何か言ってますが無視!!
「ま……マスター酷い、真っ裸のクセに」
まっ……真っ裸ではありません、ちゃんと最後の一枚は死守しました!!
次回からは聖都編です。