48.己を知る
いつもありがとうございます\(^o^)/
アレクとクロエを見送った後、レティに向き直る。
「レティ、この後どうする?」
「私達も、もう寝ましょうか」
「そうだな…。明日もやる事が山積みだし…」
「お疲れ様です」
ニコニコしているレティをジッと見つめる。
「ロイ様?どうかされました?」
「レティ、何でも言うこと聞くんだったよね?」
「えっ!今ですか!!はい…。私に出来る事でしたら…」
俺は満面の笑みを返す。
「ロイ様…。私、嫌な予感しかしないんですが…」
「『嫌な予感』とは心外だなぁ。俺は君の嫌がる事なんかしないよ?」
「本当ですか?」
レティが上目使いで聞いてくる。
可愛い…。
「あっ、でも…」
「何です?」
「レティが、俺の事を嫌いならイヤな事かも…」
「そんなワケありません!私はロイ様一筋です!」
ものすごく力強く返答された。
嬉しい…。
「さぁ、何でも仰ってください!」
「本当?…それじゃあ、今夜は俺と一緒に寝ようか?」
「は…、えっ!」
「嫌なの?」
あざとく聞いてみる。
「くぅぅぅっ…!」
「レティ?」
なんか、凄く悔しそうな顔をしているけど…。
そして絞り出すように返事をくれた。
「よ、よろしくお願い…します…」
「大丈夫?」
「だ、大丈夫です!」
「じゃあ、何でそんな悔しそうな顔してるの?」
「えっ?いや、違います!私、そんな顔してますか?!」
「してる。俺の事が嫌なのかと…」
今度はしょんぼりしてみる。
「はぁぁっ!」
何かに撃ち抜かれたみたいになっている。
本当に大丈夫かなぁ?
ジッと見つめていると、観念したようにレティが話し出した。
「ロイ様…。実は公爵家に来てから、ロイ様への愛情が加速していまして…」
「えっ?」
まさかの発言である。
「ロイ様の言う悔しそうな顔は、ニヤけるのを防ぐ為に無意識にやってるんだと思います」
「そうなんだ…」
「どうやら日常生活をおくるオフモードのロイ様が、私にとってはツボだったようで…。可愛くお願いされれば、母性本能を擽られ、優しく微笑まれれば胸がキュンとします…」
「それは…。俺にとって好ましい状況だね」
俺はめちゃくちゃ上機嫌になる。
ひゃっほう!!やったぜ!!
と叫びながら、心の中の俺が小躍りしている。
「でも!」
「でも?」
「一番、私がときめく瞬間が…ちょっと…特殊で…」
「どんな時なの?」
「……」
「うん?何?聞こえなかったんだけど…」
レティは二度三度、深呼吸をして心を落ち着ける。
いったいどんな時なんだろうか?
レティが喜ぶなら、何度でもその瞬間を提供してもいい。
「引かないで下さいよ?」
「大丈夫だよ」
「ロイ様が嫉妬して、私を責め立てている瞬間がたまらないんです!」
「……え?」
「抑えようとしているのに、抑えきれない怒りに任せて私を責めるロイ様の必死さに全身が打ち震えてしまったんです!」
「レティ?」
「まるで雷に打たれたようでした…」
あ〜〜…。この前のアレか…。
確かに俺も必死だったな。
レティが思い出して、ポーッとしている。
俺的には、余裕が無かったから後で自己嫌悪したんだが…。
「でもちょっと待て。そうなると、レティを喜ばす為に常日頃からレティの周りの男に俺は嫉妬しなくてはならないのか?」
俺はキッとレティを睨む。
「レティ…。無いとは思うけど、俺の嫉妬心を煽るようなことを敢えてやっていないだろうね?」
「そんな事してませんよ!!」
まぁ、レティにそんな駆け引きは出来ないだろう。
根が真面目で素直だからな。
だから無自覚での誘惑が怖いんだよなぁ…。
「嫉妬心を露わにするのは、男としての度量が小さいみたいで本当はしたくないけど、レティがその気なら今度は本気で責め立てる事にするよ」
「えっ?アレで本気じゃないんですか?」
「あんなのはまだ序の口。俺の本気、覚悟してね」
「は、はい…」
「許可、もらったからね」
レティが真っ赤になる。
どんどん、俺に溺れて欲しい…。
俺無しではいられないくらいに…。
「じゃあ、そろそろ寝ようか」
俺はレティの手を取り、自分の部屋へ連れていく。
緊張しながら、しずしずと歩くレティが愛おしい。
朝まで俺が保つかな?
部屋に着き、二人で寝台に上がった。
俺はレティを抱きしめ、レティの香りに包まれて眠りにつく。
意外と落ち着けるものだ。
そのまま二人で朝までぐっすりと眠った。
胸元と首元、そして太ももに、キスマークを付けたのはご愛嬌だ。
しかし、それだけで済んだのは、偏に鋼の理性の賜物だろう。
次の日、アレクに「賢者」と崇められた。
ちょっと親展。
✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩✩
読んでみて面白かったなぁと思われた方は、よろしければブクマ評価もお願いしたいです!!
大変、励みになります(。>﹏<。)




