7話 それでも
よろしくお願いします。
7話 それでも
"必殺技"を教えてもらってから3週間ほど経とうとしており、残りの修業期間が1週間となって
しまった。
残り1週間で達成できるのか?
立ち幅跳び以外の記録はわりかし、10点に近く達成できそう感はできている。
しかし、問題はもう一つの"タケさんに一発くらわす"だ。
あれから毎日タケさんと戦っているが、何回も地面を見る羽目になっている。
しかし、"必殺技"の完成度は鷲尾さん曰く高い。
後は、その試合運びらしい。
俺自身も色々と調べて、練習をした。
自身もついた。
残り1週間で達成できる。
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「よし、それじゃあ"回し蹴り"を解禁する。だが、完成度はいいが安易には使うなよ」
いつも通り建物に付きトレーニングしていると鷲尾さんから言われた。
「オッケーす。俺頑張ります」
俺は最後のトレーニングメニューを終え、いつもの場所へと向かった。
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「あっぶ」
タケさんの攻撃を寸でのところで避け距離を取った。
が、簡単には距離を取らせてもらえず、すぐに詰められ連打が放たれる。
俺は手を前にして防御の姿勢を取る。
軽い連撃、腰を入れてないから威力はそこまではないが、回転が速い。
すこしでも体制を崩すと、そこを見逃さず一気にやられる。
2週間目はこれでやられた。
俺はパンチパンチのタイミングを見計らって、パンチを放った。
いなされたが、今度は俺が連撃をかました。
『単発で攻撃が終わるのはもったいない』
そう言われた。
だから、俺はラッシュをした。
始めの頃の稚拙なラッシュよりもレベルは上がったと思う。
だが、タケさんには届かない。
全ていなされるか避けられる。
「グッ」
そして、合間を狙われ腹にフックを入れられ、俺はよろけ、腹に重い一撃をもらう。
最近は一回一回の戦いが長くなったからこそ、タケさんの攻撃が単発で終わっていないこと
がわかる。
「リョウ君、まだやれるか?」
タケさんは構えたまま俺に聞いてきた。
俺は構え直して
「余裕っす」
もう一度戦い始めた。
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僕はリョウ君の攻撃をさばきながら考えてた。
この3週間ずっとやった僕だからこそわかる。
リョウ君は強くはなった。
だが、どれだけ強くなったとしても1か月で僕に一撃をくらわすなんて無理だ。
というより負けるわけにはいかない。
だから、リョウ君の攻撃をかがんで避けて、腹にパンチを食らわした。
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クッソ
タケさんの攻撃をなんとか避けながら反撃の機会を狙っているが、まったくそのスキがない。
鷲尾さんは試合運びを考えて"必殺技"を打てと言われたけど、それどころじゃない。
避けたり、受けたりするので精一杯だ。
どうする?
まあ、深く考えても意味ないな。
俺はそんなに器用じゃないし、だったら不器用にやっていこうか。
無理やりタケさんの攻撃を食らいながら、反撃をした。
タケさんのラッシュは速いが、腰が入らず軽い。
無理やり突破することができる。
そのまま反撃を続けた。
最初は気にせずタケさんも攻撃をしてきたが、直ぐにタケさんは防御に入った。
そのタイミングで一気に距離を縮め、攻撃をし始める。
「ウッ」
右の腹の横にフックをもらい、身をかがめる。
今回もダメだったか?
いいや、ここからだ。
"肉を切らせて骨を断つ"
タケさんの打撃は強く、痛い。
だけど、最近になってわかったことがある。
今まで何回も受けてきたせいか、俺自身の耐久力は上がっていっている。
だから、来る場所がわかっているなら一回くらいだったら強い攻撃を受けることぐらいわけ
ない。
俺はそのままの勢いにまかせて、"回し蹴り"をタケさんの顔目掛けてはなった。
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「おっ」
リョウはタケの攻撃を受けて悶えたように見えた。
しかし、その瞬間にリョウは兼ねてより練習をしていた"回し蹴り"を放った。
倒したと思ったタイミングで気が緩むであろう瞬間をリョウはずっと狙っていたのだろう。
「まじか」
「フー、あぶなかった」
完璧なタイミングであったが、タケはリョウの蹴りを受け止めた。
リョウは足を戻して、後ろに引いた。
「まさか、切り札が顔への回し蹴りとはね。この短期間でたいした完成度だ」
「タケ、よく止められたな」
「まあ、なんか仕込んで、狙っていたのはわかっていましたし、ここ最近はリョウ君が立ち
上がるも早かったから仕掛けてくるかもって考えてたんでね」
「なるほどな」
タイミングも威力ともに申し分なかったが、それでも届かなかった。
俺だったら油断して、食らっただろうに。
今回はタケが上だったてことか。
リョウを見ると、少し俯きぎみだった。
さすがに少し堪えてるか。
想像以上に壁が高かった。
どうするもんか。
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さすがに、危なかった。
何かを狙っていることがわかっていたから、警戒はしていたけど。
反応がもう少し遅れていたら決まっていた。
さすがに狙いはわかったから残りの1週間は大丈夫だが、もう一手何かあったらかわるだろう
な。
まっ、とりあえずリョウ君の戦いの核はきまったみたいだ。
後はこれを起点に色々鷲尾さんは教えていくんだな。
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俺の"必殺技"が受け止められてからも何試合か行い、"回し蹴り"もやったが、全部避けられ
受け止められた。
だめだったのか。
バンッ
背中を叩かれた。
俺は後ろを見ると鷲尾さんが俺の背中を叩いたようだ。
「痛ッ、なんすか?」
「まあ、いい線で惜しかったな。だが、まだ大丈夫だから、明日も頑張るぞ」
「は、はい」
どうやら俺は落ち込んでいるように見えたようだ。
まあ、そりゃあ二人で練習した"必殺技"を受け止められ、下を見ていたならそうみられるだ
ろうな。
だったら、大方良い傾向ではないのだろうか。
「じゃあ、今日はこの辺で」
「おう、また明日」
俺はそのまま今日は帰ることにした。
次回で修業は終わらす。やっと進める。
次回は来週中までに頑張るが、再来週になるかも。




