9話 実践
予定よりだいぶ遅れてすみません。
良かったら読んでやってください。
9話 実践
修業をクリアしてから3日経ち、金曜日となった。
俺は明日、とうとう怪物戦うことになる。
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「怪物退治ですか?」
「ああ」
修業を完了と鷲尾さんに言われた後に、怪物と戦うことになると俺は言われた。
「確か、そろそろ成熟した怪物が出始めるって話ですよね?」
「その通り。今度の土曜に行くぞ」
俺はその怪物を退治するために、この1か月力をつけてきたが、
「そんな都合よく出るんですか?」
そんな、ピンポイントに怪物が出ることなんてあるのか?
「ああ、言う通りだな」
そうだろうな。
「リョウはこの1か月間、怪物が何体でたか知っているか?」
「確か3体ですよね」
「そう、先週に2体、その前に1体だ」
修業期間中にSNSを見てみると、怪物が出た日はトレンドになったり、テレビで話題になっ
ていたため、わかりやすかった。
「だが、実際には3体ではなく5体の怪物が現れていたんだよ」
「えっ!?」
どういうことだ?
あんな目立つのが現れたら話題になるはずなのに、話題になっていないのがいたのか。
それも2体も。
「元々、成熟した怪物は早くになった奴と違って、感情の起伏が激しくなってしまうが、自
我を持ってるから、全員が暴れるってわけではないんだ」
「じゃあ、残りの2は暴れなかったてことですか?」
「そうだ。だから話題にならなかった。いや、しなかったんだ」
そう言うと、扉から榊さんが茶封筒を持って、入ってきた。
「これどうぞ」
「おう、ありがとな」
そして、茶封筒の中を取り出した。
「前にも話したが、怪物の心臓の核の部分は変身装置にかざせば能力を使うことができる
のを覚えてるよな」
「はい」
変身装置についての説明の際に言っていたのをよく覚えている。
「話題に上がった3体の内2体は相手側に取られちまったんだ。1体はこっちが頑張ったんだ
がな」
「じゃあ、相手に能力を取られないようにするために」
鷲尾さんは頷いた。
「でも、大丈夫なんですか?」
「ああ、その2体な中で暴れなかったり、こっちから何もしなかったら手を出してこない
からな。まっ、オブジェクトクラスが“Safe”ってことだ」
そう、説明されて公になっていないのは情報操作をしたからだとわかったが、最後の意味
はわからず、俺の顔は困惑していたのだろう。
「えっ、わかんないの?」
と、鷲尾さんが驚いていた。
「今の子って興味あると思ってたのに」
「人によりますよ。それより速く本題に入ってください」
榊さんが鷲尾さんを急かした。
そして、鷲尾さんは軽く咳払いをして話を続けてきた。
「まあ、暴れずに安全といっても怪物には変わりない。いつ、一般人に危害が及ぶかはわ
からないからな、速く倒さないとな」
「そうですね」
「だから、修業を終えたら倒しに行こうと考えてたわけだ」
「じゃあ今すぐ行った方がいいんじゃ?」
いつ暴れるかわからないんだから、速く行ったほうがいいんじゃないか。
「そうだ。だが、少し遠いいんだ。それに、きっちり準備して行きたいんだ。戦えるのは
一人しかいないんだから」
「それで、土曜日に?」
「ああ、だから金曜の夜。学校が終わったら来てくれ、夜に出発するからな」
「はい」
とりあえず、鷲尾さんの考えはわかった。
「それで、場所は?」
「富士の樹海だ」
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そして、現在俺は富士の樹海近くの今日泊まる場所に榊さんの運転で着いた。
俺と鷲尾さんは後ろに座っていた。
タケさんや他の人は残って、話題に挙がっていないもう一体を捜索しているみたいだ。
今向かっているもう一体と違って、行方が分かっていない場所みたいだ。
そのため、今全力で探しているみたいだ。
「それで、明日は10時に出発するんですよね」
「ああ、だから今日は明日に備えてしっかりと寝ろよ」
10時に出発して、15分くらいで着く。
そこから樹海に入って怪物と戦うことになる。
「蛇なんですよね?」
「そうだけど、楠君やっぱり苦手なの?鷲尾さんが説明している時も顔しかめてたけど」
「まあ」
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「富士の樹海って、山梨ですよね?何でそんなところに」
「こっちに旅行で来て、感染して帰り、怪物になったって所だろ。もしくは」
「もしくは?」
「自殺しに行ったかだ」
自殺か。
観光地として有名でもあるが、自殺の名所ともなっている場所。
色々と都市伝説もある。
怖いのは得意じゃないんだけどな。
「それで、どんな怪物なんですか?」
すると、鷲尾さんのは茶封筒の中を取り出し、内容を読み
「どうやら蛇の怪物みたいだ」
「蛇!」
まじか、にょろにょろした細長い蛇とかミミズ苦手なんだけどな。
「ああ、樹海に犬の散歩をしたら犬が森に入ったらしくてな蛇の怪物が出たらしくてな。
その人は何とか逃げて通報したみたいだが、調査しにいった部隊は全滅したらしい」
「それって、危険なんじゃ」
「その後、連絡が途切れた場所に向かった部隊の一人が生き残ったんだ。全力で逃げてた
ら途中で追いかけるのをやめたらしくてな。その話を聞いて俺達で色々調べてたらある一
定の領域に入ると襲ってくるってことがわかったんだ」
なるほど、だから危険ではないってことなのか。
すると、鷲尾さんは俺に赤い線と青い線で囲まれた部分がある地図を見せてきた。
「この赤い線の範囲があいつの領域、青い線は人が入んないように簡単にだが囲っている
部分だ」
「結構広いですね」
「ああ、それに人が通る歩道にも近いからな速いとこ何とかしないと」
俺は頷き、答えた。
「俺がやりますよ」
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「それでも、大丈夫ですよ。事前に知っているんで」
「そう、なら良いけど」
俺達は今日寝泊りするホテルに入った。
榊さんはチェックインするためにホテルの受付へ向かった。
俺と鷲尾さんはロビーの机に向かった。
向かった机にはすでに人が一人いた。
「んっ」
その人は俺らに気づくと立ち上がった。
「鷲尾さんですよね。初めまして、"犀鳥 克己"です」
そう言い、お辞儀してきた。
この人が、俺の修業中の間に樹海に行き調査していた、チームの一人だ。
伸長は俺よりやや小さく、ガタイも鷲尾さんやタケさんと比べて大きくなく、全体的に小
さく感じる人だ。
しかし、金髪のソフトモヒカンで、サングラスをつけていて目立つ人である。
「ああ、"鷲尾 勇司"だ」
「それで、隣が話してた」
「そうだ。"楠 亮"、変身装置の適合者だ」
俺は紹介され慌てて、お辞儀し
「あっ、よろしくお願いします」
「よろしく」
挨拶をして、俺達は席に着いた。
「鷲尾さんもはじめてなんですか?会うの」
俺は二人が初対面のように接していたのが気になったので聞いてみた。
その問いに、鷲尾さんは頷いた。
「前にも話したが、俺達は秘密警察みたいな立ち位置だから、今回みたいにお互いの事を
知らないなんてザラにある」
「へー」
「実際、タケは知ってたけど、榊君は知らなかったしな」
「そうだったんすか」
この組織にも色々あるみたいだ。
「チェックインできましたよ」
榊さんが受付を終わらせ、こちらに来た。
俺達は部屋に行き、すぐに寝た。
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<朝 9時>
俺は起き朝食を鷲尾さん、犀鳥さんと摂っていた。
榊さんは運転や夜遅くまで作業していたため、今はぐっすり寝ている。
「それで、楠はよく眠れたのか?」
犀鳥さんは俺に心配そうに聞いてきた。
昨日を通して話したり、仕事の感じから、見た目は少し派手だが、実際は慎重で丁寧なイ
メージな人だった。
今も俺の健康状態を気遣って聞いてきた。
「俺は大丈夫ですよ。犀鳥さんこそ眠れたんですか?」
すると、犀鳥さんは苦笑いしながら
「鷲尾さんのいびきがうるさくてね」
と、小声で話してきた。
「それと、言いにくいならサイと短く呼んでいいよ」
「そうっすか。わかりました」
鷲尾さんはおかわりを持って、テーブルに戻ってきた。
「それじゃあ、最後に確認したら、行くぞ」
俺とサイさんは頷き、最後の確認を行った。
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<10時10分>
予定より少し早くなったが、俺達は樹海に到着した。
「じゃあ、サイは待機。俺とリョウで行く」
「了解です」
「リョウ行くぞ」
「はい」
俺と鷲尾さんは樹海の整備された歩道から森の中へと入っていった。
青い線で囲まれていた、立ち入り禁止のロープで囲まれていた部分に入った。
「わかってると思うけど、俺は何もできないからな」
頷き、覚悟を決めた。
最後の確認の際に、鷲尾さんは
『情けないことを言うが、怪物に対して、今俺達は何もできない』
そう言われた。
先にでた早熟した怪物の一体は警察で倒したらしい。
一方で、先に出た二体の内一体は自衛隊のそばのため、協力し倒した。
が、もう一体は返り討ちに会い、2号が倒した。
怪物に対して拳銃なんかは全く効かなかった。
肉弾戦なんて持っての他だ。
だから、鷲尾さんはこんな事を言ったんだ。
俺よりも圧倒的に強いのに。
「大丈夫ですよ、色々してもらいましたから、一緒に頑張りましょう」
「ああ」
鷲尾さんは少し嬉しそうだった。
「ンッ!!」
が、直ぐに何かに気づき俺に飛びついてきた。
「痛ッ!!」
するとさっきまで俺が立っていた位置に、何か長い棒のような物がいきなり現れた。
「来たぞ」
俺はすぐに右腕に手をかざして変身した。
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「俺は離れる」
そう言ってリョウ、そしていきなり現れた蛇の怪物から離れた。
本来の想定よりも速く接敵した。
元々サイが、
『色々調べたんですけど、相手はエリアをどんどん広げているかもしれません』
と言っていた。
調査の際にもそんな節が見えていたらしい。
それを見越したが、外してしまい、一瞬油断したところを詰められてしまった。
ここで倒さないと、被害が出ちまう。
俺は蛇の怪物を見た。
上半身が人間のような体や顔だが、下半身には長い尻尾があり、神話なんかの創作物に出
てくる"ラミア"や"エキドナ"といったところだ。
リョウに対してその長い尻尾のリーチをいかして、離れて攻撃をしてくる。
中距離型って所か、少し厳しいか。
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おっ!!
鷲尾さんに突き飛ばされ、直ぐに変身をして、戦っている。
相手の尻尾が長く、離れた位置から攻撃してくる。
うざったい。
が、今まで俺はもっと速いラッシュを受けてたんだ。
こんぐらい、どうってことない。
俺は相手の尻尾を捌いたり避けたりした。
相手の怪物は意識があるのか、俺の行動に驚いた顔をしている。
「悪いな。俺らは準備バッチリなんだよ」
俺は相手の尻尾を掴んだ。
そして、蛇の怪物を一本釣りをするように尻尾を引っ張った。
そして、こっちに引き寄せられた怪物をそのまま顔に一発入れ、吹っ飛ばした。
ヨシ!!
思ったよりも戦えてる。
このまま一気に決めてやる。
俺は胸にしまっていたカードを取り出した。
『俺達で倒した怪物の内一体の核は倒す際にバラバラになっちまったから、回収はできなか
ったから能力の回収はできなかったが、もう一体はできている』
蛇の怪物の話を聞いた際に俺はあるカード、基能力を鷲尾さんから受け取っていた。
能力は"チャージ"。
腕に力を込めエネルギー弾をチャージし、発射し、操るシンプルな能力。
時間を掛ければかけるほどその威力も上がる。
怪物の話をしてから"硬化"の能力と一緒に色々と試してわかった。
まあ、とにかくだこの能力で一気に決めてやる。
俺はカードを装置にかざし、腕を前にして力を込めた。
そして、
「ファイア!」
の掛け声とともに蛇の怪物に向け放った。
ドンッ!!
という大きな音と共に木を投げ倒しながら向かい直撃した。
あたり一面に煙が吹き荒れた。
煙が晴れて、俺は近づいていった。
すると、蛇の怪物が倒れているのが見えた。
「ヨシ!」
俺は小さくガッツポーズをした。
そして、蛇の怪物を回収しようと持ち上げてみると、
「えっ!!軽い?」
だが、蛇の怪物の中身がなくなっており、皮だけになっていた。
「後ろだ」
鷲尾さんの叫び声で振り返ると相手の尻尾により突きが既に目の前まで来ており、
「ガハ!!」
俺は腹にもろに食らって吹っ飛ばされてしまった。
次回は多分再来週




