小学校編 31時間目
初めてのけい視点です。たいようのお父さんのことになるとはっちゃけますが、普段はTheイケメンって感じです。
※けい視点
つ、ついにこの日が来てしまったー!!
りひとさんを初めて見た時、ビビッと来てしまった。この人の元で働きたいって!……小学生なのにな。
「けい、ご機嫌だね。てか俺の話聞いてた?」
「あ、ごめん。なんだっけ?」
「いや俺さ、なんか流されちゃった感じで、よくよく考えてみたらさ……やっぱ無理!!一緒に暮らしてるなんて!!」
「まあまあ、最近からって言ってたし……」
「けいは!!憧れの人に会えるからいいかもしれないけど……」
たいしちょろいからな……。よくよく言われてみればたいしが納得する理由無いもんな。
「お!2人とも!ナイスタイミングー!」
「今、斎森さんに家の中に案内してもらう所だったんだ。」
「おはよー!!あ、おはようございます!」
「おはようございます。」
「おはようございます。お待ちしておりましたよ。どうぞ、中へご案内いたします。」
り、りひとさんに会えるの楽しみすぎる……ぐふふ。やばい、ニヤケが止まらねえ。
「いらっしゃいませ。皆様お待ちしておりましたよ。旦那様のフアンという方は……あら!あなたですわね。旦那様呼んできますわね。」
緊張してきたぁぁぁぁ。さっきまでよくニヤける余裕あったな!!俺!!あ、足音がぁぁぁ
「みんな、こんにちは。」
い、いい匂いするぅぅ。か、かっけぇぇ。実物かっけぇぇ。
「旦那様、こちらの方が。」
「ああ。聞いてるよ。俺の事好きなんだって?」
ち、ちかいっ……
「は、初めて見た時からファンでした……!サ、サイン下さい……!あと、よ、よければ握手も……」
「ははっ。いいよ。それくらいの事でよければ。初めてって、いつ俺の事知ってくれたのかな?」
う、うわぁぁぁぁぁ
ダメだ、頭が真っ白に……
「父さん、対応が完全にアイドル過ぎだろ……」
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「緊張しすぎて全然話せなかった……」
「ぎゃはははは!あの時のけい、あんなの見たことないよ。思い出したら腹痛てぇ。」
「ちょっとれん、可哀想だろ……ぶっあはははは!」
「……はると、れん、誰だって緊張する時くらいあるでしょ?」
「確かに面白かったけどな。父さんの前であんなになる人あんま見たことないぞ?みんな媚び売るのに必死。」
「るい、諦めな。あっちに笑いすぎて死んでるやつもいるし。」
「わーお。もっと重症な子がいたわ。」
たいしまで……俺だって恥ずかしいよ!!出来るならちゃんと話したかった……
「まあさ、また話せる機会は来ると思うし、今日は父さん家にいるからきっとリベンジできるんじゃない?」
た、たいよう……
「そうだね。2回目ならそんなに緊張しないんじゃない?」
「それまでに話したいことまた考えといたら?」
るる、かいと……
それに比べてあいつらぁぁぁ!!まだ笑ってやがる!!
ゆ、許さねぇぇぇ!!
〈清原かいと〉
るいと同じくたいよう派のお兄さん的存在。
聞き上手で、いつもみんなの相談に乗っている。優しいのでみんなから好かれている。
常に1歩引いており、物事を客観的に見ていることが多い。大抵は冷静である。
たいよう派の中では1番落ち着いている。
幼少期に火事で両親を亡くし、今は祖父母に面倒を見てもらっている。祖父母もあまり若くないため、面倒を掛けたくないと思っている。
将来の夢は自分を助けてくれた消防士。