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選抜区域  作者: 谷花皐
第三章 人の価値

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第二十六話 探索

突然足場がゆっくりと離れていく。

そして蒼天のメンバーは自然と真白の近くへ集まっていた。


腕輪が小さく光る。

【真白 27 → 29】

九条のポイントが真白に譲渡された。


凛が腕輪を確認する。

「玲那がが真白にポイントを譲渡したことで増加した。」


久我が腕を組む。

「でもよこの増え方じゃ間に合わねぇだろ。」


玲央が頷く。

「俺もそう思う。」


モニターを見る。

【次回審査まで 15分】

「このペースじゃ、全員を安全圏まで上げられない。」


つまり接触だけでは足りない。


その瞬間床が震えた。

「なんだこれ。」

玲央が言った。


次の瞬間世界が反転する。


床が壁になり、壁が床になる。


「うおっ!?」

久我がよろめく。


足場が回転する。広場の外側がゆっくりと開く。


その向こうに広がっていたのは上下が反転した都市だった。


建物が宙に浮き、階段が天井へ伸びる。道路は途中で切れ、橋は空中へ続いている。重力が歪んだ街。


御影の声が響く。

『ただいまから探索エリアを開放します。』


玲央が小さく呟く。

「……やっぱりな。」


九条が聞く。

「やっぱりなって何が?」


玲央は都市を見ながら言う。

「このゲームは探索型だってこと。ただ黙っているだけでクリアできるほど甘くないってことだな。」


凛も頷く。

「この空間そのものがゲーム。何かを見つけないとポイントは増えない。」


久我が笑う。

「なるほど。ただ固まってるだけじゃダメってことか。」


朝比奈が軽く首を回す。

「じゃあ行くか。」


その時玲央が言う。


「ここは班行動でいく。」


久我が笑う。

「結局それかよ。」


玲央は淡々と答える。

「この作戦が一番効率がいいってだけだ。」


第一層の経験が蘇る。その影響で自然と配置が決まる。


中央班

玲央・九条・澪・真白


西班

久我


南班

立花


北班

朝比奈


東班

桐谷


情報班


湊は少し離れた場所に立っていたため中央班とは別行動となった。そして白嶺の生徒たちはその場に待機させる。


玲央が言う。

「タイムリミットは十五分だ。その前になにかヒントになるものを見つけて戻るぞ。」


全員が動き出す。


第三層の探索が始まった。


西エリア。久我が崩れた建物を登る。

「くそ……意外と高けぇじゃねぇか。」


壁の途中に端末があるのを見つけた。


久我がその端末に触れる。


その瞬間腕輪が光る。


【久我 48 → 50】


久我が目を見開く。

「……ポイントが増えた?」


どうやら探索でポイントが増える。


北エリア。朝比奈が橋を渡る。


床に刻まれたマーク。


それを踏んだ瞬間腕輪が光る。


【朝比奈 71 → 73】


朝比奈が笑う。

「当たりだな。」


中央。凛がログを確認する。

「やっぱり。」


玲央が聞く。

「何か分かったか?」


凛が言う。

「端末に触れることで加点。」


「接触で獲得できるポイントはやっぱり補助的なもののようね。」


九条が頷く。

「つまり探索がメイン。」


玲央が都市を見る。

「全員が戻ったら共有しなおそう。」



その頃都市の外縁。


湊が一人で歩いていた。


腕輪を見る。

【湊 112 → 114】

静かにポイントが増えている。


湊が小さく呟く。

「……余計なことすんなよな。」


その様子をモニターの向こうで御影が見ていた。


御影が微笑む。

「やはり彼は特別な存在のようだ。」


数分後探索班が戻る。


久我が最初に言う。


「玲央。ポイントが増える端末を見つけた。」


朝比奈も頷く。

「北も同じく。」


立花が言う。

「南にもあった。」


玲央が言う。

「つまりこの都市にはポイントが獲得できる端末があるってことだな。」


凛が補足する。

「端末ポイント。」


その時モニターが光る。


【次回審査まで 3分】


空気が変わる。


真白が腕輪を見る。

【真白 29】

まだ低い。


モニターに表示される。

【現在最下位】


名前が浮かぶ。

【真白 29】


真白の顔が青くなる。

「どうしよう、、、」


久我が言う。

「……やっぱりか。」


玲央が言う。

「まだ時間はある。」


九条が真白の肩に手を置く。

「私が真白にポイントを渡す。」

九条が真白にポイントを渡そうとした瞬間液晶にエラーという文字がでる。


御影の声が静かに響く。

「言い忘れていましたが一度ポイントを譲渡すると同じ人にポイントを譲渡すことはできません。」

『そして審査まで残り二分です。』

九条が吐き捨てる。

「性格が悪いのね。」


都市の上空でカメラが回る。

御影が微笑む。

「さて最初に落ちるのは誰になるのか楽しみですね。」

第三層逆位階層。

ゲームはまだ始まったばかりだった。

第二十六話を読んでいただきありがとうございます。

第三層「逆位階層」が本格的に始まりました。

今回は探索型のゲーム。じっとしているだけでは生き残れない構造になっています。そして審査まで残りわずか。

真白が最下位、さらにポイント譲渡にも制限があることが判明しました。


この状況で蒼天はどう動くのか。

次回は審査直前、選択の時間になります。

よければ感想やリアクション、ブックマークもぜひお願いします。次話も読んでいただけると嬉しいです。

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