第6話 清の怒り「それまで待てるのか」
3人が導き出した結論に、畑中清だけは、どうしても頷くことができなかった。
巨悪の3人は、清にとって単なる「国の敵」ではない。
――父の仇であり、恩人の宇野清二と奥野忠雄の人生を狂わせ、そして、奥野の命を奪った張本人。
彼らがこの先も、さらに悪行を重ね、何事もなかったかのように老い、“天寿を全うする”かもしれない。
そんな未来を、自分は黙って見ていられるのか。
清の胸の奥で、これまで必死に抑え込んできた感情が、音を立てて沸き上がった。
理性では分かっている。今はまだ、力が足りないことも。正面から挑めば、潰されるだけだということも。
それでも――煮えたぎるような怒りが、彼を内側から焼いていた。
「20年後」…その言葉が、あまりにも遠く、あまりにも残酷に響いた。
正義のために待てという現実。
だが――待っている間にも、誰かがまた踏みにじられていくかもしれない。
清は、唇を噛みしめた。それでも、答えはまだ出なかった。
―――――――――――― 次回予告―――――――――――――
若者たちは、「未来」を選んだ。だがその裏側で、すでに
“実行の段階”に入っている復讐者がいる。
正義は、待つものなのか。それとも――今、奪い返すものなのか。
二つの時間軸は、もはや避けられない距離まで、近づいていた。
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