不思議な人
この回はとても短いように感じます…^^;
楽しんでみて頂けたら光栄です!(*´ω`*)
今回はヘルとルナです!(`・ω・´)
ヘルさんはヤンデレでメンヘラのレズなのでヘルではなくヘラと呼んでやってください(´ω`)
…。『才能なし、』私はその言葉が頭からなかなか離れることは無かった。才能がない?、そんなこと言われたの初めてなの。…兄様も、神父様も、期待してくださってたから…。私がすくっと立ち上がると、黒髪の女性が私に話しかけてきた。
「ルナさん少しだけ、テラスに出ましょうか。」
「あ、っはい。」
先ほどヘルと呼ばれていた神様。ヘルはたしか、ゼウスの妻で、神々の女王…。婚姻の神で、女性の守護神。そして…嫉妬深い。まぁこれはさっきので分かったけど…。こんな美しい顔してて、自分に自信が無いのかな…。
「いい天気ね、こっちの世界ではね、ずーっとお天気なのよ。」
「そうなんですね。私達の世界では、最後にとても不思議な現象が起きましたよ。」
優しく話しかけてもらったのに、敬語な上にとても親密感がない喋り方になってしまい、とても申し訳なく思う。…私は、本当に何なんだろうか。自分でも分からなくなってきた。
「デメテルがまたやらかしちゃってごめんなさいねぇ、ルナさん…は、お困り…かな?」
「大丈夫ですよ、全然困ってませんから。ありがとうございます本当に、本当に大丈夫ですから、ヘルさん。」
…本当、可愛げ無いなぁ。全く、私は女の子なのかな。…なんでこんなに、ヘルさんは優しく出来るのでしょうか。見ず知らずの私に…
「…っ!る、ルナちゃんっ。」
ちゃ、ちゃん呼び?!な、何でいきなりそ、そうなるんですか!?な、何が起きてっ…?!
「もうゼウスにはうんざりしてたし…、私なんて必要あるのかなとか、死にたいなぁとかあったけど…本当に困ってるのに隠してて強がってるルナちゃん見たら全然そんなことなくなっちゃったわ…」
私は困り果てた表情でヘルさんを見つめた。だけれど、ヘルさんは『困った表情も素敵っ…いいわ、死ぬまで一緒に一生過ごさない…?』なんて、怖いことを言い出すし。私は一体どうしたら…。その時、暖かくもなく、冷たくもない綺麗な手のひらが、私の手のひらを包んだ。
「…ルナちゃん、貴方に才能がないなんて、嘘よ。ここにちゃんと隠れてるじゃないの。」
手のひら…?手首?…なんか紋章と関係があるんですかね…?さっきから、ずっと見つめてるところとかが、すごくゼウスにソックリなんて言ったら…、あとを考えたくないですね…。
「才能はないと、ランスロットさんが言っていたじゃありませんか。私にはきっとないんですよ…。ヘルさんはそう言ってくださるけど…っ」
即座に、頭を撫でられ回された。ぐしぐし、そこまで力を入れていないけれど、母親が小さい子をあやしつけているような素振りで。
「嘘。嘘よ嘘。…あなたにも、ルーナの加護が宿っているじゃないの。まだ目覚めていないだけ。アルテミスも。」
でも、目覚めてないのは私の実力不足なんでは…?と、思ってるうちに、ヘルさんは、私のことを抱きしめていた。母親のような温もりで、そして、お姉さんのような優しさで。
「…あなたを失いたくないの。希望があるし。まだまだこの先なんてわからないわよ?」
わからない。…ですか。二番目に嫌いな言葉。信じきれないですし、今日会った人…ですし。でも、なんて言うか。…安心できるような、そんな感じ。
「あなたがルーナの御加護を宿しているか試したいのなら、その手を私にかざして。」
手を?ヘルさんに…。私はサッと手をかざし、すると脳内がいきなり暗闇に切り替わった。まるで呼ばれているかのように、私の脳内は何者かの呼びかけに引きずられていった。
次はアテナとヘルの昔のお話。
どんなことがあったのかワクワクですね…




