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〇を書くけど〇じゃないから  作者: 佳上 成鳴


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9/14

観葉植物に魅せられて

 最初は100均の物だった。

 何かって観葉植物だ。それまで私は特に嫌いではないものの自分で育てるということはなかった植物。育てるなら観葉植物がいい、そう思っていた。

 本当に小さい300円の植物だった。

 心なしかうきうきしながら持って帰って来ていそいそと棚の上に置いた。

 置かれた緑の色に思わず口に出る。

「可愛い…」

 ふふふと笑ってその観葉植物をスマホの写真に撮った。

「食べちゃダメだよ」

 愛犬の莎羅に注意をするとクンクンと匂いを嗅いで首をかしげていた。

「これはね、植物だよ」

 犬には分からないか。と説明をそこそこに植物にお水をあげた。


 それから観葉植物が気になりだして何でもチェックするようになった。

 ある日、YouTubeを見ていると葉っぱがくるくるとしているとても可愛らしい観葉植物を見かけた。

「か、可愛い……!!」

 そう思って調べたらそれは『ベンジャミン・バロック』という植物であることが分かった。すぐにネットで注文したらすぐに届いた。

 そこそこの大きさだけど他より安くて2000円くらいだった。私は早速部屋に置くところを作って設置した。

 とにかく葉っぱが可愛らしい。くるくるとしていて今でもお気に入りの子だ。

 次に目を付けたのがコキア。秋になると全体が赤く染まりほうきの材料にもなるというあれだ。

 毎朝、毎夕と夏からいそいそと部屋に出し入れし、気温が下がってきたら外に出しっぱなしにして一気に紅葉させた。

 今は売ってるところがなくてやってないが毎年育てていたものだ。


 その時は実家暮らしだったが1人暮らしを始めても収集は止まらなかった。色々と試して購入して…それがずっと続いて家のリビングが植物園と化してきたころ…私の体調が崩れた。お水をあげることが出来なくて……気になっても起き上がってお水があげれない。

 結局…だめになってしまった物がいくつかあった。特に小さい物たちはだめだった。可哀そうなことをしてしまった。

 でもベンジャミンバロックのような大き目の子は大丈夫だった。


 そのうち結婚が決まり、体調も戻り千葉へ引っ越してきた。ベンジャミンバロックなどの植物たちは連れてきた。

 今も部屋にいる。そして増えた。フラッシュエアーやウンベラータ、ガジュマルにオリーブ、金木犀などが増えてそして元気に育っている。


 観葉植物に魅せられて、これからも魅せられていくんだろうな。って思う。

 

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