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〇を書くけど〇じゃないから  作者: 佳上 成鳴


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8/8

結局今もピアノを弾いている

 以前にも言ったけど、私はピアノが好きだ。

 聴くのも弾くのも。弾くのは下手だけど好きだ。


 ピアノをやるきっかけは3歳の頃に実家の塀にピアノ教室を始める先生が、ビラを貼らしてほしい。と頼んできたのがきっかけ。3歳の私はすぐにやりたい! と母に言って教室に通い始めた。姉も同時に始めたけど、当時はピアノも何も無く、両親はすぐに電子ピアノ的なものを買ってくれた。あれは何だろう……? 姉と取り合いながら課題を練習してとても楽しかった。


 それから毎週ピアノ教室に通った。中一になるまで毎週。そのうち本物のピアノを買ってくれて楽しんでいた。


 ただ、その先生は有名な曲はやらせてくれなかった。ショパンとかモーツァルトとかがやりたかったのに、教本にある曲ばかり。やりたいと言っても「この教本が終わってから」と言って聞き入れてくれず。そんな感じだったので、段々教室に通っていても自宅練習をしないまま行ってしまい、いわゆる『練習しない生徒』になっていった。

 でも学校の合唱コンクールとかではピアノ役をしたくて、沢山の立候補者とバトル(じゃんけん)した。(負けて出来なかった)

 弾けないのに合唱曲を練習したりした。(姉はピアノ役だった時もあって自宅に楽譜があった)大地讃頌とか色々。


 そうこうしているうちに中学生になった。テニス部に入って頑張っていたんだけど、毎日放課後に18時くらいまで部活、週末も部活。とてもじゃないけど、ピアノ教室に通えなくなって、教室を辞めてしまった。その時はそんなにピアノは好きじゃなくなっていた。でもしばらくして「自分で楽譜買って練習すればいいのでは?」と思い、ショパンとか自分がずっと弾きたいと思っていた楽譜を買い始めて練習もした。そうするとピアノが楽しくなっていって、暇があれば練習していた。


 高校生になって友達が出来ると彼女たちはバンド好きの人たちだった。バンドブームも重なってバンドを組んでみてスタジオ行って楽しんだ。部活もバンド系に入って毎日バンドの練習をした。と、言っても私はボーカルだったので歌の練習だったけど(笑)

 そんな感じで高校時代はバンドに熱を上げ、ピアノからは遠ざかっていった。

 ただ、合唱コンクールではピアノ役をしたんだけど、最後、合唱が終わってピアノが1音「ジャーン」と弾いて終わるんだけど、その最後の1音を間違えた。人生の恥である。

 高校を卒業してバンドブームが終わるとまたピアノに戻ってきた。


 姉は保母さんになったので仕事でピアノを使っているようだが、それ以外ではピアノは弾いていない様子。そうこうして私も社会人になったんだけど、定年を迎えた父がピアノ室に居座るようになり(部屋が他に無かった)ピアノが弾きづらくなり、あまり弾かなくなってしまった。すると、何を勘違いしたのか、私が仕事に行っているうちに相談も無しにピアノを売却してしまったのだ。もちろん私は大激怒。でももう売ってしまったと言われ、新しいのも買わないらしく、がっかりとうなだれた。


 そうなるともうピアノを弾くことができなくなっていたんだけど、知り合いの知り合いが電子ピアノを1万で譲ってくれると言うので喜んで買い取った。

 電子ピアノは私の部屋に置いたので弾きまくって楽しんだ。


 そんなある日、ハードオフに行くと88鍵シンセサイザーが3万円で売っていて、台と一緒に購入した。当時は車に乗っていたので車で家まで運び、とても重いシンセサイザーを2階までヒーヒー言いながら持って行った。

 色々な音の出るシンセサイザーをとても気に入り、あれこれ弄って楽しんだ。


 その後一人暮らしする時も持ってきて弾いていた。


 そうこうしているうちに、事故で左手があんまり動かせなくなった。握力は6だった。痛くて鍵盤が叩けない。もう、落ち込んで凹んだけど、電子ピアノを譲ってくれた友人がレッスンしてくれることになり、しばらく習った。

 1人でずっと練習して今は弾けるようになった。


 結婚しても電子ピアノとシンセサイザーを持ってきててたまに弾いている。家事が遅いのであまり弾けないけど、今でもピアノを弾くのは好きだ。

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