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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第五章 戦いの場所は夜空ノムコウ!
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ジュナに驚きは三つ来る!

 「でねー? そしたら詩惟花ちゃん……」

 「あっ、ダメだよジュナちゃん! それはぜったい秘密ー!」

 お屋敷の客間は、きゃいきゃいと明るい声で溢れていました。

 ジュナと詩惟花、クトアとイタク。そしてお屋敷のお嬢様、麻子。

 長いテーブルを境に、女子達のお話が盛り上がります。

 「あ、きたわね」

 そんな折、トントンと厚い扉がノックされました。

 「もしかしてお菓子!?」

 「ふふっ。そうよ。さっきルラァ―に言いつけたの」

 「こらクトア。あなたが負けたのだから、クトアが取ってくるべきです」

 「いいじゃない! 男は使い魔! 弟は奴隷! 初めからルラァ―に拒否権はないのよ!」

 「なんてことを……」

 あまりの言い草にイタクがショックを受けていると、再び扉がトントントン。

 「あ。開けられないのかな?」

 「五人分頼んだからね~。ジュースとお菓子」

 「それはムチャよ」

 詩惟花と麻子が腰を浮かせて立とうとしますが、近い席に座っていたジュナが一歩リード。

 「はいはーい。今開け……うわぁっ!?」

 がちゃり、と扉を開いたその時、ジュナの悲鳴がこだましました。

 「な、なになに!? どうしたのよ!?」

 「敵ですか!?」

 慌てて立ち上がるクトアとイタク。しかし……。

 「た、た、た、た、タカハルだぁ~~~~~~!?」

 「おう」

 「おう、じゃな~~~~~~~い! なんでここにいるの!?」

 ジュナが口をぱくぱくぱく。あんぐり開けた口はなかなか戻りません。

 「なんでって……。遊びに来たからだよ」

 「えぇっ!? まさかタカハル……うそっ! 信じらんない!」

 「なに言ってんだお前は」

 「ぐぇっ」

 タカハルは器用に、複数人分のお菓子を乗せたお盆の底で、ジュナの頭をゴチリ。

 「ルラァ―に誘われたからに決まってんだろ」

 「そ、それも信じらんな~~~~~~~い!!」

 二段構えの驚きに、さすがのジュナもビックリ仰天。

 「る、ルラァ―って……お友達が!?」

 「いるよ。いるにきまってるだろ。バカにしているのか。きゅうけ……ジュナ」

 頬に手を当てて絵画同然に驚いていると、タカハルの後ろからルラァ―がひょっこり。

 「お菓子持ってきた。量が多いからタカハルに頼んだんだ」

 「ご、ごめんねタカハル。重かったでしょ?」

 「こんくらいで重いとかあるか。ほら、テーブルまで運んでやるから、道開けろよ」

 「う、うん」

 ジュナはそう言われると、素直に道を譲りました。

 「タカハル! 悪いわね!」

 「いえ。大丈夫……あれ? どこかでお会いしましたっけ」

 「ああ、そこの赤髪はちょっと頭がおかしいのです。放っておいて構いませんよ」

 「なぁっ!? イタクっ!? それかなりひどくない!?」

 「ま、まぁまぁ」

 「落ち着いてお姉様方」

 タカハルが通り、ルラァ―も過ぎたころ、ジュナも客間に戻ります。

 そして、ちょいちょいと。ジュナはルラァ―の学生服を引きました。

 「なんだ? き……ジュナ」

 「えっと、ひとつ聞きたいんだけど」

 「ひとつでいいのか」

 「ホントはもっと聞きたいんだけど!」

 ジュナはパタパタ腕を振るうと、改めてルラァ―に問いかけました。

 「タカハルの頭に……。なんでネコミミがついてるの?」

 ジュナとルラァ―の視線の先には。

 短髪の黒髪に真っ黒なネコミミを生やした、不愛想なタカハルの姿がありました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:「今年寅年! がおー!」

クトア:「あら。かわいいじゃない。でもわたしは炎を司る神。果たして勝てるかしら?」

ジュナ:「ええー! 動物と神様じゃ違い過ぎるよ~!」

詩惟花:「こりゃもう逃げタイガー。……なんちゃって。ぷふふっ!」

ジュナ:「え?」

クトア:「ダメよジュナ。聞いたら凍るわ。このわたしの火でさえも」

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― 新着の感想 ―
[一言] いやタカハル、いろいろ凄すぎでしょう。
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