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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第五章 戦いの場所は夜空ノムコウ!
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ジュナたちが盛り上がる、そのすぐ隣で…!

 「ただいまー」

 すっかり夕暮れの頃、ルラァ―が扉を開けて帰宅しました。

 「さ、あがれよ」

 「お、お邪魔します」

 きっちりと着込んだ学生服の首元を開き、息を吐くルラァ―の後ろからは、タカハルが恐る恐ると言った体でお屋敷に顔を出しました。

 「お前ん家……スゲーな」

 「そうか。まぁ、正確にはボクの家じゃないが」

 広い玄関に置かれた、花瓶の置かれた台。

 その空きスペースへ無造作に鞄を置いたルラァ―は、ふと隣室から声が聞えることに気づきました。

 「なんだ? 客が来ているのか」

 「へぇ。さすがだな。よく来るのか?」

 「いや、そんなことは……」

 記憶にある限り、ルラァ―がここに来てからは初めてのこと。

 確かに阿久家の大黒柱は業界でも有名なようですが、今は外に出ていて不在。

 「あれ。クトア姉さんの声」

 扉の向こうから、ハリのある声が響いてきました。

 最近お姉ちゃん呼びを卒業したルラァ―が声に気づくと、今度は麻子の声も聞こえます。

 「何人いるんだ? 姦しいな」

 「なぁ。悪いけど水あるか? 喉渇いちまった」

 「あぁ。すまない。案内を――」

 と、タカハルの声に反応したところで、客室の扉がバン! と開きました。

 「わっ」

 「あらルラァ―。帰ってたの」

 「ただいま。姉さ……あ?」

 出てきたのは、ルラァ―の姉のひとり。クトア。

 しかしその頭にかぶったものを見て、ルラァ―はポカンと口を開けてしまいました。

 「姉さん、それなに?」

 「あぁ、これ? ネコミミ」

 「ねこ、みみ……?」

 知らないの? というクトアは、腰に手を当てて胸を張ると、赤い髪をくゆらせながら顎をツンと上向かせました。

 「ネコミミったらネコミミよ。弟ながら勉強不足ね。あ、ちょうどいいわ。お菓子もってきて。あとジュースも五人前よろしく」

 「えぇ……」

 「嫌なの? あっ。お友達……――っ!」

 唐突な使い走りにルラァ―が思わず顔を引くと、それを反抗と捉えたクトアがずいっと顔を近づけて圧を送ります。しかしふと後方に佇む男子学生を見つけた途端、クトアはパッとネコミミを取り、さっと客間へバックステップ。

 「な、なによ! いるならいるっていいなさいよね! ルラァ―! 早く持ってきなさい! これは命令よ!」

 言うが早いか、クトアはバタン! と客室の扉を閉めてしまいました。

 「お姉ちゃん……。横暴だよぉ……」

 「ルラァ―」

 ルラァ―のがっくり落とした肩に、近づいたタカハルがポンと手を置きます。

 (しまった。お姉ちゃん呼びが……!)

 「お前の姉ちゃん、すげーステップだったな。なんかやってんのか?」

 「あぁ。いや、無意識だと思う……」

 「へぇー。センスあるな。あれならバリバリのアウトボクサーになれるぜ」

 「……もういいか? 水取ってくるよ」

 「え? おう、悪いな」

 げんなりしたルラァ―は断りを入れると、タカハルと五人のためにお菓子と飲み物を持ちに向かいました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:「新年、あけましておめでとうございます!」

未来可:「今年も、どうぞよろしくお願いいたしますー」

ジュナ:「あれっ。詩惟花ちゃんじゃない!」

未来可:「ふっふっふー。詩惟花は今、お雑煮の食べ過ぎでまるまる転がっているのだ」

詩惟花:「ちょっとー! おねえちゃーん!」

未来可:「あっ。来ちゃった。てへへ」

詩惟花:「てへへじゃないよー! ジュナちゃん、わたし太ってないから!」

ジュナ:「う、うん。みればわかるよ。大丈夫大丈夫」

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― 新着の感想 ―
[一言] 圧倒されてますね。
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