ジュナと詩惟花と邪神姉妹。そして阿久 麻子!
「……というわけで、阿久 クトアよ。改めてよろしく」
「阿久 イタクです。一応、クトアの姉です。よろしく」
「よ、よろしくお願いします」
二階から左右それぞれに、緩やかなカーブを描いて降りる階段から下ってきた姉妹は、詩惟花の前に立つと自己紹介しました。
ベージュ地のチェック柄スカートに、上はかっちりとジャケットを羽織るブレザー。小学生でもなく中学生でもない、大人びた高校生姿にジュナと詩惟花は見とれてしまいました。
「クトア、イタク、大人っぽーい!」
「当然よ! 大人なんだから!」
「いえ、まだ大人の範疇には入らないかと。かといって子供でもない、微妙な年頃ですね」
「あ、あはは……」
ふん。と気強く鼻先を持ち上げるクトアに対して、イタクは冷静沈着そのもの。
人見知りする詩惟花が緊張しつつ愛想笑いを浮かべていると、クトアがグイッと顔を近づけました。
「ひゃっ……?」
「ふぅ~ん。確かに未来可とそっくりだわ。あ、未来可の方が似てるのか」
「な、何の話ですか?」
「失礼しました。こちらの話です。クトア。やめなさい」
「なによ。ちょっと見つめただけじゃない」
間近で詩惟花の顔を観察したクトアは、上体を起こしながら詩惟花の頭にぽんぽんと手を添えます。
「ねー?」
「は、はい……」
「言わせている感じが凄いです」
「はぁ~? パワハラだっていうの?」
「ま、まぁまぁクトア。抑えて抑えて」
「ちょっとー。わたしそんなに短気じゃないし」
腰に手を当てて軽く唇を尖らせるクトアに笑顔を向けるジュナを見て、麻子が意外そうに呟きました。
「へぇ。木由良戸さんとお姉様達、仲がいいのね」
「ま、まぁね。この前結構お話したから」
「ふぅーん? まぁいいわ。とりあえずここじゃなんだし、お茶にしましょ? 応接室へ案内するわ」
麻子がみんなを取りまとめ、率先して別室へ進み出します。
「ジュナちゃんジュナちゃん。もしかして麻子さんって、いい人?」
「さぁね~。いい人なんじゃな~い? 悪魔だけど」
「こらそこぉ! 聞こえてるわよ!」
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「12月31日! 今年もお世話になりました!」
詩惟花:「いろいろあったね~。ジュナちゃん」
ジュナ:「うんうん。未来可に襲われたり、ドッジボールで詩惟花ちゃんの魔法が勃発したり、外の世界のひとと仲良くなったり……。あれ~? 全然平和じゃなーい!」
詩惟花:「本当にいろいろあったね……」
ジュナ:「そんなこんなですが、来年もどうぞよろしくお願いしまーす!」
詩惟花:「どうぞ、良いお年をお迎えください!




