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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第五章 戦いの場所は夜空ノムコウ!
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ジュナ訪問は阿久 麻子のお屋敷!

 「うわぁ。おっき~、い……」

 学校が終わり、街を抜け。

 いつもとは違うルートをてくてく歩いてきた詩惟花は、街外れに現れた洋館の大きさに息を飲みました。

 「オ~~~~~~っホッホッホ! これが私たち、阿久家自慢のお屋敷よ!」

 ねむねむと身体をゆらゆら揺らすジュナの隣で、麻子が高らかに笑い声。

 広大な敷地の中には、立派な木々。そしてジュナ達三人の前には、ガッチリと閉じたままの黒い門。

 格子状の隙間から見える洋館の風貌は、年季が入っている為か、ずんと厳然さに満ちています。

 「ジュナちゃんの家も立派だけど、麻子さんの家もすごく立派」

 「ちょっと! 木由良戸さんの家と一緒にしないでくださる!? この家はわたしのお父様が印税で購入したスーパーなお屋敷なのよ!!」

 「印税?」

 「麻子のお父さんはね~。音楽で有名なひとなの」

 「へぇ!」

 「お~~~~~~~~~~~ほっほっほ!!! 作詞作曲、なんでもござれよ!!」

 言うと麻子は口に手を添え、また一段と高笑い。

 門とお屋敷との間には噴水も備えられており、その雄大さが推し量れるというものです。

 「さ。入りましょ」

 「おおう。いきなり普通のテンションに……」

 「お、お邪魔しますー」

 ギギギ、と門を押し始めた麻子に追従して、ジュナ、そして詩惟花も足を踏み入れます。

 立派な中庭を進み、家の扉を開いて入ると、家の中も外観に違わず優美な造りになっていました。

 「す、すごーい! 本当に西洋のお屋敷みたい!」

 「ん~~~~~~。立派立派」

 「オ―――――――――――ホッホッホッホッホ! そうでしょうそうでしょう!? 全ては偉大なるお父様によるものよ! もっと褒めなさい! 崇め奉りなさい!!!」

 どうやら麻子は、お父様がたいへん好きな様子。

 「あら。いらっしゃい!」

 「んあ。あっ! クトア! イタク!」

 「珍しいお客様ですね。元気にしていましたか? ジュナ」

 高笑いを聞きつけたのか、吹きさらしの二階より姿を見せるは二人の少女。

 ひとりは紅い髪を腰まで伸ばしたクトアと、きらめく銀の輝きに鎖骨までを彩るイタク。

 二人は未来可とも、当然衣桜とも違う制服に身を包んでいました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:「そんな綺麗な赤い髪してるひと、見たことないよ!」

クトア:「あら! ありがとうジュナ! 大好きっ!」

ジュナ:「わああ! いきなり抱き着いてくるの禁止~~~! ……じゃなくて!」

イタク:「世界の認識を変えているので大丈夫です。よくある個性の範疇に映るでしょう」

ジュナ:「ほんと便利だよねぇ。世界再構築の術……」

クトア:「そういわれるとニンポーみたいね」

イタク:「忍者……。いつか会ってみたいものです」

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― 新着の感想 ―
[一言] 阿久麻子さん大張り切りですね。
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