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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第五章 戦いの場所は夜空ノムコウ!
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ジュナの気だるげな朝模様!

 「おはよぉ~」

 「あ、ジュナちゃん。おはよう」

 カラカラと教室の扉を開けたジュナを、詩惟花の声がお出迎えしました。

 「ってどうしたのジュナちゃん。顔がコケてるよ」

 「んぅ~。昨日おかあさんにビシバシしごかれた……」

 ヨタヨタとよろめきながら歩くジュナは、ランドセルを机に降ろすとその上にぐったり。

 「門限は破っちゃダメだよ、詩惟花ちゃん……」

 「う、うん。あ、昨日の惚れ薬、どうだった?」

 「あー。あれね。うん。効果あったよ。主にわたしに……」

 ジュナが昨日の顛末を詩惟花に言って聞かせます。

 未来可からも話は聞いていたようですが、詩惟花はコクコクと首を縦に、ジュナの話に耳を傾けました。

 「そうかぁ。惚れ『られ』薬になっちゃったかぁ」

 「タカハルの顔、すっっっごくイケメンになっちゃったよ! 詩惟花ちゃんにも見せてあげたかったなぁ」

 「ま、またいつか見れるといいね?」

 「ほあぁ。夢に出てきたタカハルもカッコ良かった……」

 どうやらジュナの寝不足は、ジュリアのしごきだけが原因ではないようです。

 「ジュナちゃんは本当にタカハルさんのことが好きなんだねぇ」

 「好きだよ~。だってタカハル、カッコいいもん」

 どうも頭が回っていないのか、いつもなら照れ気味に否定する言葉も素直に返してしまう始末。

 「でも意外と敵が多いのだ……」

 「敵?」

 「あら。木由良戸さん。今日は元気がないのね!」

 「出た~。阿久 麻子……」

 「悪魔じゃない! 阿久 麻子っ! ……ってあれ? 合ってるじゃない」

 「なにようなの悪魔~」

 「こらぁ! 今せっかく合ってたのに! わざわざ間違えることないじゃない!」

 麻子は金髪に角を生やすが如く、プリプリと元気に怒りました。

 「麻子~。麻子の家に居候が来たって話、本当?」

 「ほ、本当よ。嘘じゃないわ。誓って真実よ」

 「誰もそこまで言ってないっていうか……」

 「外国の、遠い、遠~い国からの親戚よ! ルラァ―お兄様にクトアお姉様! イタクお姉様! みんなイケメンアンド美人なんだから!」

 そこまで言うと麻子は、手のひらを口元に添え、お嬢様の如く高笑いを始めました。

 「そう。そういう設定なんだね……」

 「設定って何よ! それじゃあわたしの妄想みたいじゃない!」

 「あ~。ううん。こっちの話」

 ジュナは頭をふりふり、遠い目をして話を飲み込みました。

 「ジュナちゃん、会ってみたいね。その海外からの人達」

 「あら? 紆異智さん、興味があるの? 仕方ないわね。特別にわたしの家へ、招待してあげるわ!」

 「え。ええ? い、いいの?」

 「なにをそんなに戸惑っているのよ。わたしがいいって言ってるんだから、いいに決まってるじゃない!」

 麻子はそういうと、先程より一段と高い声を張り上げてお嬢様笑いを決め込みました。

 「ジュ、ジュナちゃんも一緒に……来てくれるよね?」

 「んあ~~~~~~」

 麻子の得意げな雰囲気に、剛堂くんも平太くんも思わず振り向いて注目しています。

 詩惟花は真っ赤になりながら、隣で気だるげに突っ伏せるジュナへ、同行という名の救いを求めるのでした。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:「麻子の家、大きいよ~」

詩惟花:「えっ。そんなに?」

ジュナ:「外国の洋館をまるごと持ってきたような家だから、街の中でも有名なの」

麻子:「お~~~~~~~~~~っほっほっほ! 聞きまして紆異智さん! 木由良戸さんがそういうほどウチの家は立派なのよ!」

ジュナ:「まぁ、麻子があんな感じだから、みんなあんまりいかないんだけどね~」

詩惟花:「ははぁ……。ちょっと納得……」

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― 新着の感想 ―
[一言] 女の子同士でキャッキャッ言う展開は楽しいですね。
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