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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第五章 戦いの場所は夜空ノムコウ!
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ジュナヒートアップ! 門限が過ぎて…!

 「こ、今度は、ルラァーこっち向いて……!」

 「お、おい! 未来可!」

 「おわ……っ!」

 タカハルの指にあごを上げさせられたルラァ―が、未来可の手によって回れ右させられます。

 「タカハルくん! 腕こうして! そう! それでいいの!」

 小さなルラァ―が、タカハルの腕の中にスッポリと収まってしまいました。

 緩やかなバックハグ。その様子を見た未来可とジュナは、目をランランと輝かせます。

 「未来可、天才……!」

 「ふっふっふ。ジュナちゃん。でしょう? そうでしょう?」

 「なんだアイツ……」

 「異様な昂りが、怖いな……」

 妖しく盛り上がる女子達に対して、男子達は戸惑うばかり。

 もう周囲はすっかり暗くなり、公園を照らすのは街灯のみとなってしまいました。

 (じゅ、ジュナ様ジュナ様)

 (なに? アンブレラ)

 (もう帰りませんと……。門限が過ぎてしまいます)

 闇夜に紛れ、パタパタと舞うアンブレラは、こっそりジュナに申し出ました。

 公園の中央にそびえる時計を見れば、もう六時を過ぎる手前。

 (やだっ! 今いいところだもんっ!)

 (ジュ、ジュナ様~!)

 そんなアンブレラの忠告にも、ジュナはぷいと顔を背けるばかり。

 (ジュリア様に叱られてしまいますよ!)

 (あともうちょっと! もうちょっとだけだから!)

 「タカハルくん! 今度はルラァ―をこう……抱える感じで!」

 「い、いいかげんにしてくれ未来可ぁ!」

 「だ、ダメだタカハル……。未来可が止まらない……」

 あまりの勢いに、さすがのタカハルも声を上げてしまいます。

 しかし聞き入れる様子のない未来可は、ずいずいと強引にタカハルとルラァ―の腕を取り足を取り、次々とポージングさせていきます。その手際の良さは思わず感心してしまうほど。ジュナはただ見るばかりですが、繰り広げられる目まぐるしい表現に、目をキラキラさせて感嘆を上げるばかり。

 「うわー! 未来可、すごいよー!」

 (ジュナ様! ジュナ様! 帰りませんと!)

 (やーだぁっ!)

 「えっへっへ……。じゃあ次は……。っ!?」

 未来可が唐突に振り返りました。

 いえ、未来可だけではありません。ルラァ―も、ジュナも、そしてタカハルも、ただならぬ気配を感じて公園の入り口をパッと見たのです。

 するとそこには、ひとりの女性。

 腰まで流れる金色の髪をゆらりと揺らしながら、シックなドレスに身を包んだ女の人がひとり、腕組みをしてジュナ達四人を見つめていました。

 「あぁ、だから言いましたのに……」

 「ひぇっ……! お、おかあさんっ!」

 圧倒的、威圧感。

 細身にもかかわらず子供達四人を震え上がらせる吸血鬼の母親が、怖くなるほど音もなく、穏やかにニコニコと微笑んでいました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:「うわーーーーー!! おかあさんだーーーーー!!!」

アンブレラ:「だから帰りましょうって言ったのに! ジュナ様のバカ―!!」

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― 新着の感想 ―
[一言] 女性陣楽しみ過ぎたら、お母さん。
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