ジュナ待望の惚れ薬! (9) 【何かに開眼? 男子達の花!】
「ところでさっきから見ていたが、なかなか面白そうなことをしているじゃないか」
ルラァ―は言うと、切れ長の瞳をタカハルへと向けました。
「いや、別に遊んでるわけじゃ」
「いうなタカハル。わかっている」
(何をわかっているんだろう……)
(さぁ……)
唐突な展開に、ジュナと未来可は顔を見合わせるばかり。
「タカハル。僕にもさっきのアレをやってみせてくれ」
「は?」
「今しがた、ジュナにもやっただろう。顎に手を添えて上向かせるヤツ」
「あれはただ、ジュナの目にゴミが……」
「いいからやるんだ。僕はあれを体験してみたい」
ルラァ―の突拍子もない提案に、タカハルはさすがに困り顔。
ジュナはポカンと見つめていましたが、未来可はなにやら察した様子。
「やらねぇよ。俺は……うわっ!?」
「あっ。ごめーんタカハルくん!」
ルラァ―の提案に渋るタカハルの背後へコソコソと回った未来可が、唐突に体当たりしました。
「う、わ、わ!」
「むぎゅっ」
バランスを崩したタカハルは、ルラァ―の方へ絡みつくように倒れ込みます。
しかしルラァ―は何とかタカハルを支えることが出来ました。一回り小さい身体つきにもかかわらず、両の足がしっかりと大地を踏んで留まります。
そのせいでタカハルの胸に顔を埋める形となったルラァ―は、タカハルの挙動が落ち着く頃、密着しながらも見上げるように、そろそろとタカハルの顔を覗き込みました。
「……おい。僕はこんなことを頼んでないぞ」
「わ、悪い。おい未来可……」
「ストップ!! そのままで!!」
パッとルラァ―から離れようとしたタカハルでしたが、突然大声を上げた未来可の号令に思わず静止。
そんなタカハルとルラァ―の傍へすかさず近づいた未来可は、パッとタカハルの手を取ると、ルラァ―の顎に手を添わせ、クイっと微かに持ち上げさせました。
「これ……! これよこれ!!」
「おい……」
「未来可。お前なぁ……」
すっかりおもちゃにされた男子二人が密かな抗議の意を送るなか。
未来可は興奮気味に目を開きながら、コクコクと何度も首を縦に振りました。
(男子同士によるあごクイっ! キターーーーーーーーーーー!!!!!!)
(未来可ーーーーーー!!!!! なんかよくわかんないけどナイスだよーー!!!!!)
(ジュナ様……)
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「今日は待ちに待ったクリスマス・イヴ!」
アンブレラ:「早いものですねぇ。もう一年が終わりますか」
ジュナ:「寝る準備よーし! プレゼント入れる靴下準備よーし! いい子でいたからサンタさんが来る準備よーし! ではおやすみっ! アンブレラっ!」
アンブレラ:「おやすみなさいませ。ジュナ様」
☆…★…☆…★…☆
ジュナ:「グー。グー。グー」
ジュリア:「ふふっ。もう寝たかしら?」
優作:「そのようだね。メリー・クリスマス。ジュナ」
ジュナ:「えへへぇ~。サンタさんがタカハルでプレゼントが目玉焼きむにゃむにゃ……」
ジュリア:「この子はいったいどんな夢を見ているのかしら?」
優作:「さぁ、ね。しかし楽しそうでいいじゃないか」
ジュリア:「……ねぇユウサク。私もプレゼントが欲しくなっちゃったわ」
優作:「ん? そうだなぁ。ワインでも開けるかい?」




