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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第五章 戦いの場所は夜空ノムコウ!
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ジュナ待望の惚れ薬! (2) 【サングラスの向こうはドキドキ!】

 「どーしたの詩惟花ちゃん! その恰好!」

 ひと目で怪しいとわかる服装を見たジュナが、目に涙を溜めながら詩惟花に問いかけます。

 詩惟花はガクガクと揺らされ、目を回しながら答えました。

 「お、お、落ち着いてジュナちゃん。火傷とかそういうのじゃないから!」

 「じゃ、じゃあどうして!」

 「なにしてるのよ木由良戸さん! 朝からうるさいわよ!」

 「あっ! 悪魔!」

 「阿久 麻子よ!! 阿久 麻子っ!!」

 まだ静けさが残る教室で叫ぶジュナを咎めるよう、険しい視線の阿久 麻子が近くに立って腕組みをしていました。

 「だって! 詩惟花ちゃんが!」

 「紆異智さんが、どうかしたの?」

 「えっ?」

 ジュナが泣きつくように叫びますが、麻子はきょとんとするばかり。

 一度は詩惟花の方を見ますが、何ともないように視線をジュナへ戻しました。

 「なんともないじゃない」

 「うそ……。まさかまた時空間が歪んで……」

 「大丈夫だよジュナちゃん。麻子さん、ごめんなさい。なんでもないの」

 「そう? まぁ、静かにしてくれるなら、それでいいけど……」

 ジュナの態度に首を傾げながら、詩惟花の言葉を受け取った麻子は自分の机へ戻ってしまいました。

 「どういうこと? 詩惟花ちゃん」

 「あのね、今ね、認識阻害の魔法をかけてるから」

 「あっ。そっか! だからみんなには見えないんだ!」

 「そうそう。そういうことなの」

 お母さんにかけてもらったの、という詩惟花の顔を、ジュナはまじまじと見つめました。

 「でも、どうして? 全然肌が見えないけど……」

 「うん。実はね、惚れ薬を作ってる最中に失敗しちゃって」

 「ええ~? 大丈夫なの?」

 「うん。大丈夫……なんだけど。さすがに直接見られると効果が出ちゃうから、隠してるの」

 言いながら、詩惟花は頬をぽりぽり。

 しかしサングラスと包帯で表情がわかりません。ジュナは戸惑うばかり。

 「ね、ちょっと見せてもらっちゃダメかな?」

 「だ、ダメだよ! 見たらジュナちゃん、惚れちゃうよ!」

 「え~! そう言われると気になっちゃう! ね! 少しだけ! おねが~い!」

 「じゃ、じゃあ、ちょっとだけだよ……?」

 両手を胸の前で握ったジュナがぴょんぴょん跳ねながら頼むと、詩惟花はしぶしぶ了解。

 右指をサングラスのふちに掛け、いよいよという最中。

 詩惟花は決めるように呟きました。

 「……わたしの瞳を見たら、惚れるぜ。ジュナちゃん」

 「だれ」

 そんな会話を交わしながら、サングラスがスッと下がり、隙間から詩惟花の瞳が覗きます。

 (う、うわっ! うわぁぁぁぁぁぁ!)

 たった少し覗くだけの、僅かな流し目。

 しかし確かに見たジュナは、瞬間、心臓の高鳴りが抑えられなくなりました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


阿久 麻子:「ちょっとぉぉぉぉ!」

ジュナ:「わぁビックリした! なになに!?」

麻子:「しばらくぶりに登場したらこれだけ!? たったこれだけなの!?」

ジュナ:「しょーがないじゃん。十五分で書ける分量には限りがあるの!」

麻子:「そんなメタな事情なんか知らないわよ! もっと活躍させなさい! 地獄に落とすわよ!?」

ジュナ:「そんなに脅してもだめ~。ぶっぶ~」

麻子:「子供かっ!」

ジュナ:「こどもだ!」

詩惟花:「コモド……ぷふっ」

ジュナ:「今なんて? 詩惟花ちゃん」

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― 新着の感想 ―
[一言] コメディタッチが帰って来ましたね。
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