ジュナこわこわ~! 鏡から指!
指が、出てきました。
イタクの雷光が世界を白く染め、小さな鏡の中へ写り込んだジュナ。
未来可の姿を模した姿を面が捉えた時、二トリスの鏡はカッと輝きました。
そして、異変は起きます。
真っ白な空間へ浮かび続けるジュナを写している筈の鏡から、人の指が飛び出してきました。
(!!)
アンブレラは驚き、はずみで鏡を放してしまいました。
ふわふわと浮かぶそれは緩く回転しながら、しかし一周する毎に鏡の中の肉体を外へと吐き出していきます。
(あれ……! 鏡も大きくなってない!?)
手の甲、手首、前腕、肘。
泉の底から水面を破って出現するかのように、右手とおぼしき部位が次々と現れていく最中。
鏡も、吐き出す身体に合わせてじわじわと大きくなっているようです。
セーラー服を着た少女が、肩、髪の毛、そして頭部と現れてくる様子を、ジュナは目を白黒させながら見つめていました。
(い、イタクさん。ちょっと、怖いかも……)
(今だけです。出てくるまでの我慢ですよ)
(あええ……!)
そんなことを話しながら待っていると、しばらくして二トリスの鏡は完全に、写した姿を鏡の外へと出しました。
髪が垂れ、首は項垂れ、四肢に力なく宙へ浮かぶ様子は、まるでスイッチを切られた人形のよう。
(こ、こわ~~~~~~~~~~!)
(じゅ、ジュナ様ぁぁぁ!)
ジュナとアンブレラはお互い離れた場所にいながら、恐怖。
(落ち着きなさい、ジュナ。アンブレラも。これで未来可の精神が宿る『容れ物』が出来たのですから、あと少しです」
「んがぁ~~~! あ、あと少し。頑張る……」
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
衣桜:(うっわ。エグっ。なんだあれ)
クトア:(あれでエグいとか。やっぱり人間は精神が脆弱よね)
衣桜:(ハァ? じゃあすごいもんってどんなだよ)
クトア:(ん~。たとえば……)
衣桜:(あー、いいや。やっぱパス。ぜってーロクなことない)
クトア:(じゃあ聞かないでよ! ばかっ!)




