ジュナ跳ね上がり、アンブレラは飛び…!
バイクを蹴ったジュナは、ふわりと宙に浮かびました。
光もなく、身体を引きつける重力さえ存在しない空間。
ジュナは慣性の赴くまま、その身を闇に任せます。
(もう、衣桜がどこにいるかも、わからなくなっちゃった……)
宇宙遊泳にも似た、孤独な空の旅。
宇宙飛行士と違うのは、遥か彼方で輝きを放つ星々の姿が見えないことと、帰るべき場所を示す命綱が繋がっていないこと。
(イタクさん)
(なんでしょう)
(静かだね。ここ)
(そうですね)
衣桜達から離れて、どのくらい経ったでしょう。
ゆっくりと円を描くように回転を続けるジュナは、しばらくしてアンブレラに話しかけました。
(アンブレラ。そろそろかな)
(そうですね。もう十分離れた頃でしょう)
指先につまんだままの鏡。アンブレラが居る重さだけ、ジュナには確かに伝わっています。
(クトアさん。いい?)
(わかりました。では、アンブレラ。お願いします)
三人の意識が同列に並んだ時、ジュナは音もなく、鏡を放り投げました。
鏡が自分の方へ向くように気を付けながら、押し出すように頭上へ放ります。鏡は離れ、そして共にしているはずのアンブレラもジュナの手元から去りました。
手元から消えた重さ。アンブレラという存在の大きさを、ジュナはひしひしと感じました。
(アンブレラ、大丈夫?)
(大丈夫ですジュナ様。問題なく鏡の向きは変わっていません!)
(じゃあ、イタクさん!)
(いきます!)
そして、ジュナがイタクへ合図を送ると。
ジュナの身体から紫色の雷が迸り、かと思うとパッと世界が明るくなりました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
アンブレラ:(ひぇぇぇぇ! ジュナ様には言えませんが、こ、怖い~!)




